ショート・ショート・ストーリー
彼はバーボンの水割りを飲んでいる。いくつめなのだろうか・・・そこにいる親父でさえ正確な数は分からなくなっている。銀色のシガレットケースをカチカチ、カチャカチャさせながら蓋は開けず、タバコも取り出さない。
「キャバクラ・・・好きなんれす」「ヒロミを指名しま~す」
ここはキャバクラではない。さすがに親父も苛立ってくる。しかしいつもの事だと諦め顔にもなる。
彼は誰よりも楽しそうだ。これが彼の憎めないところ・・・苛立たせはするのだが、キレる直前で、彼の動きは、言動はピタリと止まる。
「もう~いっぱ~い」彼のグラスの数だけが、世の中の動きとは逆行するかのように進んでいく。そしてグラリと酔いは沈殿している。
彼の酔いは癒し系・・・と言う娘がいる。まったくもってその通りだ。新橋にいそうな昭和の酔っ払い。酔うことが、まだステータスだった頃の名残り。ALWAYS・・・3丁目の夕日なのだ・・・
かえりに立小便をしようとした彼は・・・バラ線に・・・絡まる。
彼はバーボンの水割りを飲んでいる。いくつめなのだろうか・・・そこにいる親父でさえ正確な数は分からなくなっている。銀色のシガレットケースをカチカチ、カチャカチャさせながら蓋は開けず、タバコも取り出さない。
「キャバクラ・・・好きなんれす」「ヒロミを指名しま~す」
ここはキャバクラではない。さすがに親父も苛立ってくる。しかしいつもの事だと諦め顔にもなる。
彼は誰よりも楽しそうだ。これが彼の憎めないところ・・・苛立たせはするのだが、キレる直前で、彼の動きは、言動はピタリと止まる。
「もう~いっぱ~い」彼のグラスの数だけが、世の中の動きとは逆行するかのように進んでいく。そしてグラリと酔いは沈殿している。
彼の酔いは癒し系・・・と言う娘がいる。まったくもってその通りだ。新橋にいそうな昭和の酔っ払い。酔うことが、まだステータスだった頃の名残り。ALWAYS・・・3丁目の夕日なのだ・・・
かえりに立小便をしようとした彼は・・・バラ線に・・・絡まる。
そうですね・・・かれは有名人???ですから。
特定は避けておきますか・・・