Lady Ella

ひとり語り・・・

ウイスキーマガジンライブ・・・続編

2005-02-21 19:17:53 | Liquor
 昼食後にまたまた展示試飲会場に戻った私は、また何かないかと会場をウロウロする。よせばいいのに、ハードリカーを飲み続けたがため昼食時にビールを飲んでしまい、いっそう酔いに拍車がかかってしまう。ただ異常な興奮状態のため大量のアドレナリンが分泌され始め、眠気はあまりなくなってきてしまった。

 まだ、自分の舌が生きているのか、確認のため、飲みなれているバーボンを探す。あるじゃないですかあ、素晴らしい逸品が、ブラントン・ストレート・フロム・ザ・カスク。度数が60度を越えている数少ないバーボンである。
 20mlほどいただき、喉に放り込む。あっつい・・・強烈な刺激が喉を滑り落ち胃がかっと熱くなる。しか~しこいつは甘く香る。洗練された滑らかな表面をもった液体が一本の筋となり、幾分かのほこりっぽさを伴い、そこから派生する毛細血管のような香りと完熟した果物のような芳香を放ちながら口の中いっぱいにバーボンを主張する。一拍おいて、激しいキックバックが鼻の奥をくすぐり綺麗な後香になって鼻のあなから抜けていく。
 「まだ、いけるな。」訳の分からない満足感のなか、エヴァン・ウイリアムスの23年もいただく。この23年、評価のわかれるバーボンなのだろうけど、私は基本的に好きではない。好きではないっての、あんまり当てはまっていないかなぁ・・・普段飲みには向かないように思うのだ。樽の影響を目一杯受けてしまい、崩れ落ちる寸前のすもものような、リンの匂いを強く感じる枯露柿のような渋みを感じてしまう。時にそれは円熟を感じるのだけれども、普通に飲むのにはやはり10年以下のパワフルな奴のほうがバーボンらしい。

 本当のところ、この辺から記憶が怪しくなっている。やはり60度強のバーボンは強すぎたのだろう・・・しかし、このあとに飲んだ、タリスカーの18年と1991ヴィンテージは美味かった。あの独特の塩っぽい辛さの奥にある唐辛子や胡椒のような刺激がまろやかに、それでいてはっきりとした主張をしている。でも、ごめんなさい、ちょっと味わうには酔い過ぎていました。
 
 このあと入り口付近にあった、デイヴィッド・ロバートソンが立ち上げた新しい会社『イージードリンキング・ウイスキー者』の製品は面白かった。
 デイヴィッドは1968年に蒸留所で生まれ幼少期も蒸留所で育ったと言う筋金いりのウイスキーの申し子。その後大学で蒸留学を学び、1994年にはマッカラン蒸留所の最年少ディステラリーマネージャーとして迎えられた。
 その彼が仲間二人と2002年に設立したのがこの会社なんです。分類としてはヴァテッドモルトなんですが、その比率を全て明かしてしまっている、ラベルに記載してあるのです。商品名はスモーキー・ピーティー、リッチ・スパイシー、スムース・スウィーターとその味と特色を簡潔に想像させてくれる。どの商品も味、価格ともに、今のウイスキー界に一石を投じた素晴らしい物でした。

 このお話しはまだまだ続く・・・・・
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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無事です (なおと)
2005-02-22 05:01:15
ものすごいさ(ぶ)かったです(・_・)エッ..?無事寝蔵につぎした!おやすみなさいm(_ _)m
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お疲れさまでした。 (ella)
2005-02-22 05:27:55
よかった、よかった。歩く姿はアニメのキャラみたいでしたが、走り出した後姿は・・・・・
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