総決算。

　強力なライバルがいないまま台頭してきたロブロイ。確かに強い。しかしだ、このまま勝たせていいのだろうか。やはりバルクに勝ってもらおう。
　思い入れを極力さけて、このレースを考えてみる。どう考えても前掛かりになるんじゃないか。タップが行く、フェイマスも行く、デルタも前走のような出遅れがなければやはり行ってなんぼ。奇跡も前目、武、バートラムだって先に行くだろう。ロブロイは一枠と言うこともあり下げてその集団を見ながらのレースになる。
　ただ今回の前に行く馬達は並みの馬ではない。これを三角途中四角手前から捲くれるのであれば、ものすごく強いってことになる。そしたら素直にシャッポを脱ぐのだが、そうはいかない。もっとも強い馬が一番前にいる。澱みのない厳しい消耗戦のような前を捉えるのなら大外から一気に、とはいかない。並ばれたら我がコスモバルクは一歩も引かない。ほぼ地球半周分くらいの長距離輸送で培った根性があるんだ。
　やはり冷静に冷静に考えてみても、バルクが勝つ。

　直線に入ってバルクが先頭、タップはさすがに春の強さはなくバートラムが襲い掛かる。それを見るようにデルタがブルースを口ずさみ、奇跡が近づく。それを捉えにきたロブロイの外側からツルマルが飛んできて、ドンも突き抜けようとする。
　バルク、バートラム、デルタに怖いのは曲者海老名のツルマルと正体不明のドン。追える横典でも同厩舎で武に捨てられたダービー二着馬では掲示板がいっぱいか・・・

　ただただ、あまりバルクと相性のよくない五十嵐くん。頼む欲をかいてロブロイを見るな。信じて乗ればレコードで勝つ。タイム・・・２．２９．６