その後も端からいろんなワインを胃袋と脳味噌に注ぎ込んでゆく・・・
時間はすでに三時近くになってきた・・・
「小腹が空いてきたなぁ・・・」と、同行したたもちゃんはと見ると、モシャモシャ、トロ~リとフォワグラなんぞを食している。
「ふ~ん、そうきたか・・・ならば・・・」と私はイベリコ豚の脚のところに近寄って・・・
一つ二つと頂いてみる。美味いんだ。横の鴨の燻製も頂きひとごこちがつく。こうなると、欲しくなるのが煙草・・・喫煙所に向かい至福の一服を点ける。くぁは~幸せなんである。峰の煙は胃袋に収まった数々のワインの残り香と燻製の香りに包み込まれて虚空へと消えてゆく。と、突然・・・
「横によろしいですか」とイベリコ豚を切っていたおじさんがやって来た。去年もお逢いしていたので、そんなところをとっかかりにいろんな話を聞いてみた。するとおじさん・・・
「最近はね、まぁ、なんとか日本人の人たちにもイベリコが認知されてきましてね、ある程度は売れるようになってきた、そしたらですよ、やっぱり偽者が出回るようになってしまって、なかにはイベリコなんて高いだけでまったく美味くもないって言うような事を言われちゃうんです」
「本物のイベリコ豚ってのは全体の10%にも満たない、それが世界中に出てくんです、昨日今日、お付き合い始めても売っちゃ~くれませんよ」って・・・言外にうちはずーっとお付き合いがあり本物なんだってのを言っている。でも、その言い方が自信に満ち溢れ清清しいほど聞いていて気持ちがいい。なるほどなぁ、好きなんだな、このおじさんは自分の仕事が、な~んて思っていたら、はっきりとは言わなかったのだけれども、お金にあかせた強引な買取が横行している、それが残ねでならない、ってな事も言っていた。
「じゃ~ちょっと来てみてよ」と会場に誘われて、またまた脚の前に・・・
「いいですか、ここ、それにここ、ここなんかだって美味い」付け根の部分から蹄の近くまで各パートを切り分けてくれる。
「この付け根のとこ、美味いなぁ、しっとりしたジャーキ、それに仄かな黴臭、絶品だぁ」
「そうでしょう、そうでしょう、こうでなきゃ駄目なのよ」おじさんガンガン食わせてくれる。
「こんなん食べてたらやっぱりハードリカーだな」・・・と独り言のように呟き、かなりいい気分になった私は丁重に礼を述べてその場を後にしたのであった・・・向かう先は、そう焼酎なのである・・・またまた続く・・・
時間はすでに三時近くになってきた・・・
「小腹が空いてきたなぁ・・・」と、同行したたもちゃんはと見ると、モシャモシャ、トロ~リとフォワグラなんぞを食している。
「ふ~ん、そうきたか・・・ならば・・・」と私はイベリコ豚の脚のところに近寄って・・・
一つ二つと頂いてみる。美味いんだ。横の鴨の燻製も頂きひとごこちがつく。こうなると、欲しくなるのが煙草・・・喫煙所に向かい至福の一服を点ける。くぁは~幸せなんである。峰の煙は胃袋に収まった数々のワインの残り香と燻製の香りに包み込まれて虚空へと消えてゆく。と、突然・・・
「横によろしいですか」とイベリコ豚を切っていたおじさんがやって来た。去年もお逢いしていたので、そんなところをとっかかりにいろんな話を聞いてみた。するとおじさん・・・
「最近はね、まぁ、なんとか日本人の人たちにもイベリコが認知されてきましてね、ある程度は売れるようになってきた、そしたらですよ、やっぱり偽者が出回るようになってしまって、なかにはイベリコなんて高いだけでまったく美味くもないって言うような事を言われちゃうんです」
「本物のイベリコ豚ってのは全体の10%にも満たない、それが世界中に出てくんです、昨日今日、お付き合い始めても売っちゃ~くれませんよ」って・・・言外にうちはずーっとお付き合いがあり本物なんだってのを言っている。でも、その言い方が自信に満ち溢れ清清しいほど聞いていて気持ちがいい。なるほどなぁ、好きなんだな、このおじさんは自分の仕事が、な~んて思っていたら、はっきりとは言わなかったのだけれども、お金にあかせた強引な買取が横行している、それが残ねでならない、ってな事も言っていた。
「じゃ~ちょっと来てみてよ」と会場に誘われて、またまた脚の前に・・・
「いいですか、ここ、それにここ、ここなんかだって美味い」付け根の部分から蹄の近くまで各パートを切り分けてくれる。
「この付け根のとこ、美味いなぁ、しっとりしたジャーキ、それに仄かな黴臭、絶品だぁ」
「そうでしょう、そうでしょう、こうでなきゃ駄目なのよ」おじさんガンガン食わせてくれる。
「こんなん食べてたらやっぱりハードリカーだな」・・・と独り言のように呟き、かなりいい気分になった私は丁重に礼を述べてその場を後にしたのであった・・・向かう先は、そう焼酎なのである・・・またまた続く・・・
僕も食べたいです。