Lady Ella

ひとり語り・・・

北からのたより・・・夢のつづき

2004-09-19 16:40:16 | 競馬
実は私、競馬も大好きなのです。コスモバルクと言う競馬馬をみなさんはご存知でしょうか?日本の競馬界には中央と地方の競馬と言うのがありまして、このバルク、地方に所属のまま中央に挑戦するって事をしています。競馬をご存知ない方にはな~んだそんな事って言われそうなのですが、これがまた結構大変な事で、たとえば、バルクのおうちは北海道にあるんでレースのたびにそこから車、船を乗り継いで競馬場にやってきます。人間でも長距離の移動は心身ともに疲弊するもんですから、繊細でこわがりな馬にとってはとてつもないストレスがレースのまえにかかってしまうんです。そして決められたレースで結果を出さないと次のレースには進めないのです。今日、そのバルクがセントライト記念という、秋の大目標の菊花賞トライアルに出てきました。何事にも一生懸命なバルクは期待の大きさを知ってか知らずか気合が入りまくり、ヨーイドンから目一杯・・・2コーナーでは先頭に立つ勢い、スタンドに詰め掛けたファンのなかからは悲鳴にもにた歓声が巻き起こりました。向こう流しではすこーしだけ落ち着きを取り戻し、しかし先頭に立ってしまうという展開・・・まだ1200メートルちかくの距離が残っています。「大丈夫ぅ~」って声が競馬場全体を包むなか彼は悠然と14頭を従えながら・・・ただ結構な速いペースで3コーナーから4コーナーをまわり、直線に向いたのです。騎手は手綱をしごきはじめ、ムチがとび・・・内側から一頭、外側からも、ここぞと他の馬達が詰め寄ります。その時です。前半の頑張りがやはりたたったのかバルクの体が左右に揺れたんです。「うぁ~駄目だぁ~疲れちまったぁ~」テレビに向かって絶叫してる私がそこにはいたのです。と次の瞬間自分の横にいる2頭の馬を睥睨すると第二エンジンに点火、2頭の馬を突き放し・・・ゴォ~ル・・・「強い・・・強すぎるよ」しばしの感動に、も~呆然・・・次の瞬間には感動覚めやらぬアテネの北島君になってしまいました。「チョー気持ちいい~」ってね。ただ彼の夢は繋がっただけなんです。本当の夢は京都、淀の3000メートル戦「菊花賞」優勝。これからのほうが彼にとっては大変なことなんです。ただ確実に今日、繋がったんです。また新たなる感動をバルク君、お願いしますよ。ちなみに今日の彼の2200メートル走破タイム2分10秒1、日本レコードでした。すこしの休息で疲れを癒し、また淀での君の勇姿まってるからね・・・ふぅ~疲れた。
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5 コメント

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すばらしい!!! (ふぇすてぃなれんと)
2004-09-19 22:52:05
日本にも、シービスケットみたいな馬がいるんですね。読んでいて感動しました。菊花賞に出てくるんですね。僕も注目しています。
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そうなんです。 (ella)
2004-09-20 05:00:54
ふぇすてぃなれんとさん、私申し訳ないことにシービスケットまだ観ていないのですが、競馬って結構楽しいんです。博打の側面だけでなく、だからこその分かり易さが存在するのだと思います。ビデオ屋さんにあるのかどうか分かりませんが、チャンピオンズってのもなかなかの競馬ムービーです。機会がありましたら是非・・・
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コスモバルクについて (ウタマロ代表)
2004-09-21 15:56:09
【M氏の他と比べて一際長い文章からその興奮ぶりがうかがえる】

セントライト記念をコスモバルクが驚異の日本レコードで勝った。M氏の他と比べて一際長い文章からその興奮ぶりがうかがえるが、これはボクに対して「ヒーローは待っちゃあいかん」と散々言ってきた彼からのヒーローが現れた!というメッセージ。つまり実は自分も待っていたのである。

【このレースは『日本レコード』で決着がついている】

中山であのパフォーマンスを見せつけられる馬は強い。どういうことかと言うと、ハイペースでレースを引っ張ったきた馬が中山の急坂で一旦止まりそうになるとまずそこからは伸びない。そこから二の足を使って差し返すなり、突き放すという芸当は並みの馬では出来ないのだ。スローペースなら可能であろうが、このレースは『日本レコード』で決着がついている。

競馬にはいろんなパフォーマンスがあるが、この勝ち方は

〇京都競馬場:3コーナーからまくって勝つ。

〇東京競馬場:他の馬に関係なくただ一頭大外を走って勝つ(例:ナリタブライアンの日本ダービー)

に匹敵するパフォーマンスなのだ。

【日本人の判官贔屓ここに極まれり】

コスモバルクにはヒーローの条件が揃っている。地方出身、血統が悪い、ジョッキーの腕が悪い。でも強い。こういう馬は人気がでる。まさに日本人の判官贔屓ここに極まれりだからだ。こういうことは人間社会にも当然ある。余談だが、ボクの高校で成績トップだったO君のお父さんは超ヘボ弱小少年野球チームの監督だった。ホントその辺のおじさんが片手間に出来るようなコトが本職だった。勿論大学なんて出ていない。そんな父を持つ彼が大学教授や医師を父に持つ奴らより成績が良かったのだから人生面白い。ちなみにO君のあだ名は『オグリキャップ』だった。

【ずっと待ってたヒーローがやっと現れた】

本当に今年は菊が楽しみである。みんなも絶対に観て欲しいのだ。M氏とまた語り合わなければならないと思っている。だってボク達がずっと待ってたヒーローがやっと現れたのだから。

最後にM氏にお伺いしたい。

「距離もちます~?」
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きましたね、真打が・・・ (ella)
2004-09-21 16:59:45
少しだけ捕捉説明をさせて頂くとすれば、ダービーの8着敗退の時点で彼の強さは充分に解っていたのです。ただ今回のレースはウタマロ代表のおっしゃる通り尋常ではないある種、異次元の勝ち方だったんです。専門的な競馬の説明を極力避けて書いてみたのですが、まぁ彼バルクくんも代表のおっしゃる判官びいきの最たるものなのですが、そのストーリーはやはり人間の考えたストーリーだったんです。地方からの挑戦、地元の騎手を乗せる等々・・・ただあの中山の坂越え、間違いなくバルクはいっぱいだったんです。春のダービーでは失速こそしなかったものの喘いで喘いで他馬の強襲をうけてしまいました。ただ今回は夏の厳しい訓練を耐え抜いた彼自身が自分に勝った瞬間だったのです。まさに人智を超えてしまったのです。これこそまさにヒーローの誕生でしょう。代表ご心配の通り彼は本質的には1800~2000が適正なのでしょう。しかし今回の彼を見るとそんなことすらも感じさせません。なんとかなる、いやなんとかするって瞳が訴えていたように思います。ただただこれは勝負事、下駄を履くまでわかりません。彼の可能性を優しく見守ってあげてください。それから私の持論、ヒーローは待ってはいけないのではなくこちらの思惑で作り上げてはいけない・・・です。勝手にでてくるんだと思っています。でも菊花賞勝ってしまったらスーパーをつけたくなりますね、ヒーローに・・・
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緊急告知 (かつ)
2004-09-21 17:14:53
本日、「北からのたより・・・夢のつづき」にコメントをよせたウタマロ代表が近日中に映画コラムを2本投稿します。

【ラスト・タンゴ・イン・パリ】監督:ベルナルド・ベルトリッチ

【クラッシュ】監督:デビッド・クローネンバーグ



皆も語ろう!映画と競馬!!

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