忘れていた訳ではないのです・・・
すでにあれから20日もの時間が過ぎている・・・決して、決して忘れていた訳ではないのです。今回の試飲会で一番書きたかった処なのですから・・・
かなりの量を飲んでしまった私は、朦朧となりながも一歩、また一歩と重い足と頭を引き摺りながら焼酎のコーナーへと近寄っていった。しかしそこにはまたまた悪魔の誘惑が立ちはだかり私を深~い闇へと誘っていたのだ。そう・・・日本酒、銘柄は寿喜娘酒造の三田村、吟醸生原酒。聞いた事がない名前ではあったのだけれど、そのサーブの仕方に誘われてしまった。
蔵元でまったく火入れをしていない吟醸生原酒を金属製の樽に詰め、生ビールよろしく瞬冷式のサーバーから注いでくれるのだ。プラスティックの小さいカップで頂いたのだけれども、弾ける・・・パッツンパッツンしているのだ。
「う・・・美味いですねぇ・・・」
「そうでしょう、そうでしょう、江戸なんかでも一度こいつのフレッシュさを味わってしまうと瓶詰めなんかは飲めないってお客様がたくさんいらっしゃる、料飲店様でお出しする時にはこんなのもご用意してありますから」って枡つきの名入れのうす~い八尺くらい入るグラスを見せてくれる。
「申し訳ないけど・・・そ・そいつで一杯」
よしゃ~いいのに、キューっと飲んでしまう。段違いに美味い。人間の味覚とは不思議なもんだ。グラスが変わっただけでこんなにも違うものになってしまう。丁重に礼を述べ・・・さぁ、焼酎と思っていると、あるじゃないですか、私の大好きな泡盛・・・沖縄県酒造協同組合の、紺碧・海の邦・琉球泡盛・南風・・・私はこの南風3年古酒と言うのを甕に入れ「ふふふ・・・ソレラだ・・・」なんぞと訳の分からない事をいいながら常飲している。ただ今回はなんと言っても、海の邦10年古酒43°こいつが良かった。価格的にもお手頃、今からの暑くなる季節にはこいつのロック、もしくは冷凍庫でキンキンにした奴のストレートなんかは堪えられませんな。
気持ちの悪い、薄笑いを頬に貼り付けながらよたよたと、ようやく焼酎のブースに辿り着き・・・・・フ~っと一息・・・そして嬉し泣き・・・たくさん、あり過ぎる。
宮崎県酒類販売と言うところが来ていて、そのアイテム数・・・50有余。の・・・飲みきれない・・・誰に飲めと言われている訳でもないのに一人落ち込んでしまう私・・・
とりあえず、こんな時には専門家の勧めてくれるものをと・・・
「何から頂けばよろしいでしょうかねぇ」
「では、とりあえずプレミアと呼ばれるものから、結構にクセの強い物でもよろしいでしょうか」
「ええ、ええ、どちらかと言うとそう言う方が好みなんです」
「では、これを飲んでみて下さい」と甕から柄杓ですくってくれる。天保二年・壷。
第一印象、なんと言うのだろう、独特のアンモニアにも似た匂い。しかし度数、42°にも関わらずあたりは柔らかい。喉を滑り落ち、胃に落ち着いてから昇ってくる後香は、う~ん、麦だからか非常に優しく、樽香のしない若いウイスキーを連想させる。
「うはははは・・・」じゃ~次にはと、御幣・壷38°を頂く。こちらは芋特有の匂い。でもなんなのだろう、優しくポクポクと感じさせられてこいつも美味い。
ここではたと気が付いた。この御幣と言うのはつい先日、MUDさんに20°のものを頂いたのだ。宮崎県は芋焼酎の生産量、消費量ともに鹿児島県をはるかに凌いでいるってのも思い出して聞いてみたら、まさしくその通りです。と自信を持って答えてくれた。地元ではこの20°のものを壜ごと燗をつけ飲んでいるという。うはは、豪傑の集団だぁ。宮崎の人と飲む時には気をつけよう。
その後もそば御幣・酔蔵・逢初・銀滴復刻版・超不阿羅王・無月原酒などなどとても書ききれないほどを頂き、あげくさつま無双さんの無々、ふわぶき紋次郎、ぶんご銘醸さんの唐変木なんぞまで飲み尽くして、とてもとてもテイスティングなどと呼べる状態ではなくなり、ただただ楽しい時間を過ごさせて頂いた。
どこの焼酎蔵の方も仰っていたのだけれども、昨今の焼酎ブームの事をを非常に喜んでおられた。ただそれによる粗製乱造の弊害、ある一部だけなのだけれども起こっているプレミア価格と呼ばれるとんでもない価格の事を本当に憂えて悲しんでもおられた。
私もお酒を生業にしながら生きている者として、そんな造り手の方の気持ちを少しでも飲まれる側の方々に伝えていかなければいけない。そして巷に溢れている情報だけではない私なりの情報をたくさん集めなければいけないな・・・とも・・・でも結局それってたくさん飲むってことかぁ・・・今からも鋭意努力してこのブログのなかでも紹介していきたいと思った、楽しい、勉強の出来た一日だったなぁ。
でもまぁいつもの事ながら、飲み過ぎだなぁ・・・・・日本全国酒飲み音頭とおんなじ・・・飲む為の理由を探す日々・・・ちょっとだけ反省。
すでにあれから20日もの時間が過ぎている・・・決して、決して忘れていた訳ではないのです。今回の試飲会で一番書きたかった処なのですから・・・
かなりの量を飲んでしまった私は、朦朧となりながも一歩、また一歩と重い足と頭を引き摺りながら焼酎のコーナーへと近寄っていった。しかしそこにはまたまた悪魔の誘惑が立ちはだかり私を深~い闇へと誘っていたのだ。そう・・・日本酒、銘柄は寿喜娘酒造の三田村、吟醸生原酒。聞いた事がない名前ではあったのだけれど、そのサーブの仕方に誘われてしまった。
蔵元でまったく火入れをしていない吟醸生原酒を金属製の樽に詰め、生ビールよろしく瞬冷式のサーバーから注いでくれるのだ。プラスティックの小さいカップで頂いたのだけれども、弾ける・・・パッツンパッツンしているのだ。
「う・・・美味いですねぇ・・・」
「そうでしょう、そうでしょう、江戸なんかでも一度こいつのフレッシュさを味わってしまうと瓶詰めなんかは飲めないってお客様がたくさんいらっしゃる、料飲店様でお出しする時にはこんなのもご用意してありますから」って枡つきの名入れのうす~い八尺くらい入るグラスを見せてくれる。
「申し訳ないけど・・・そ・そいつで一杯」
よしゃ~いいのに、キューっと飲んでしまう。段違いに美味い。人間の味覚とは不思議なもんだ。グラスが変わっただけでこんなにも違うものになってしまう。丁重に礼を述べ・・・さぁ、焼酎と思っていると、あるじゃないですか、私の大好きな泡盛・・・沖縄県酒造協同組合の、紺碧・海の邦・琉球泡盛・南風・・・私はこの南風3年古酒と言うのを甕に入れ「ふふふ・・・ソレラだ・・・」なんぞと訳の分からない事をいいながら常飲している。ただ今回はなんと言っても、海の邦10年古酒43°こいつが良かった。価格的にもお手頃、今からの暑くなる季節にはこいつのロック、もしくは冷凍庫でキンキンにした奴のストレートなんかは堪えられませんな。
気持ちの悪い、薄笑いを頬に貼り付けながらよたよたと、ようやく焼酎のブースに辿り着き・・・・・フ~っと一息・・・そして嬉し泣き・・・たくさん、あり過ぎる。
宮崎県酒類販売と言うところが来ていて、そのアイテム数・・・50有余。の・・・飲みきれない・・・誰に飲めと言われている訳でもないのに一人落ち込んでしまう私・・・
とりあえず、こんな時には専門家の勧めてくれるものをと・・・
「何から頂けばよろしいでしょうかねぇ」
「では、とりあえずプレミアと呼ばれるものから、結構にクセの強い物でもよろしいでしょうか」
「ええ、ええ、どちらかと言うとそう言う方が好みなんです」
「では、これを飲んでみて下さい」と甕から柄杓ですくってくれる。天保二年・壷。
第一印象、なんと言うのだろう、独特のアンモニアにも似た匂い。しかし度数、42°にも関わらずあたりは柔らかい。喉を滑り落ち、胃に落ち着いてから昇ってくる後香は、う~ん、麦だからか非常に優しく、樽香のしない若いウイスキーを連想させる。
「うはははは・・・」じゃ~次にはと、御幣・壷38°を頂く。こちらは芋特有の匂い。でもなんなのだろう、優しくポクポクと感じさせられてこいつも美味い。
ここではたと気が付いた。この御幣と言うのはつい先日、MUDさんに20°のものを頂いたのだ。宮崎県は芋焼酎の生産量、消費量ともに鹿児島県をはるかに凌いでいるってのも思い出して聞いてみたら、まさしくその通りです。と自信を持って答えてくれた。地元ではこの20°のものを壜ごと燗をつけ飲んでいるという。うはは、豪傑の集団だぁ。宮崎の人と飲む時には気をつけよう。
その後もそば御幣・酔蔵・逢初・銀滴復刻版・超不阿羅王・無月原酒などなどとても書ききれないほどを頂き、あげくさつま無双さんの無々、ふわぶき紋次郎、ぶんご銘醸さんの唐変木なんぞまで飲み尽くして、とてもとてもテイスティングなどと呼べる状態ではなくなり、ただただ楽しい時間を過ごさせて頂いた。
どこの焼酎蔵の方も仰っていたのだけれども、昨今の焼酎ブームの事をを非常に喜んでおられた。ただそれによる粗製乱造の弊害、ある一部だけなのだけれども起こっているプレミア価格と呼ばれるとんでもない価格の事を本当に憂えて悲しんでもおられた。
私もお酒を生業にしながら生きている者として、そんな造り手の方の気持ちを少しでも飲まれる側の方々に伝えていかなければいけない。そして巷に溢れている情報だけではない私なりの情報をたくさん集めなければいけないな・・・とも・・・でも結局それってたくさん飲むってことかぁ・・・今からも鋭意努力してこのブログのなかでも紹介していきたいと思った、楽しい、勉強の出来た一日だったなぁ。
でもまぁいつもの事ながら、飲み過ぎだなぁ・・・・・日本全国酒飲み音頭とおんなじ・・・飲む為の理由を探す日々・・・ちょっとだけ反省。
旨かったぁよぉぉぉ…
《神座》のラーメン ほーんと旨かった♪
基本的に私はこのタイプが苦手なんです。でもここの店主、このスープの開発の為に死にそうになるくらい、体を壊したとか・・・確かスープ鍋には南京錠が掛かっていたように・・・
そりゃ~そうとしのさん、ひょんな所でいっちゃんにお会いしました。