まぁ・・・飲み屋は・・・

　夜・・・ほんとの理想は黄昏時・・・開けたばかりの店内。私の店は・・・整理整頓がされてないのと開店が遅いので、ちと・・・違うのだが、もう・・・9000回くらい味わっている緊張感・・・焦燥・・・余裕・・・入り乱れる感情。で、どこか・・・静謐。

　幸いなことに誰も来なかった夜はない。０から１への変化というのは劇的で・・・数が増えると偶然の爆発。鎮静。意識の混濁は当然であり・・・拡がる視界。

　深夜・・・送り出させて頂いた最後のお客さん。今時分なら粘る熱気を孕んだ夜気。冬なら切られる冷気。どちらにせよ一瞬の覚醒のもとに訪れる満足に虚脱・・・反省・・・後悔・・・充足・・・独り。

　ま・・・そんなことも感じさせて・・・いただける幸福。