シトシトと・・・雨。

　春になっているようである。暖かい・・・


　店の戸を開け放ち・・・朝。

　先生がね、頬を引き攣らせながら・・・笑う。

　「大丈夫ですよ」「なんとでもなる」


　ふ～む・・・そうか・・・

　私の性格である。わからんからやっちまえ。

　でもね、小心者の私は私なりに考えていた。


　原型による原型の作製になる。

　せっかちな私。時に・・・それが功を制す。

　「薄く作れば・・・」先生の言葉。


　薄くなければ原型から・・・やはり外れんかったなぁ。

　バラに作ってあとで繋ぎ合わせる。

　意味はわかっていたのだが、そっちのが不安。

　繋げる、くっつくのかが不安。

　ただね、なんとなくわかった。

　間違いなくやり方は間違えていた。


　最初から・・・計算・・・わからんくなる。

　硬化剤が多すぎて・・・５分で固まる。

　笑いながら・・・笑えない。いつものこと。


　ま、なにしろ愉しい。正攻法ではない。私なりのアプローチである。

　どうかなぁ・・・いろんなことがわかるのではあるが・・・

　先には継ったことがない・・・私である。