バーボンウイスキー

　　　VERY OLD St NICK

うちにあるセントニックです。右側から８，１２，１５，１７，１８，２０年
と並んでいます。私の持っているというか好みなのですが、８年と１８年を除
いてあとはバレルプルーフと呼ばれる樽だしのままのものです。そのため度数
が少し高め、大体５７～５８度くらいあります。

名前の由来は禁酒法の時代にケンタッキーの奥深い森でこそこそと旨い、バー
ボンを作ってるニックじいさんてのがおりまして、クリスマスの時期になると
限られた人達にだけ売って楽しんでいたと言う実に酔狂で素敵なお話しがある
のです。飲んだ人達はあまりの旨さに「おお、まるで彼はバーボンのセインツ
だ」ってそしてじいさんめでたく聖者ニックと呼ばれるようになって酒名にな
ったと言う訳です。今はへヴンヒル蒸留所にラインがありそこで作られていま
す。それを３人のこれまた酔狂な人達が管理して製品にしています。

大変に種類と言っても、熟成年の多いバーボンで現在も８年はボトルが変わっ
てしまいエステートリザーブと呼ばれますが、１２．１５．１７．１８．１９．
２０とそれに度数の違いが２種類づつあるので飲み比べてみるだけでも非常に
楽しいバーボンだと思います。

味に関しては各人の好みにより分かれると思われるのであくまで私の主観で書か
せていただくと酒質としてはそんなに重くはない、かと言って薄いかと言うと、
そう言う訳ではなくきっちりとしている。ただすこし軽い分、熟成が若いと辛く
感じられアルコール臭を感じる。１５年のバレルプルーフが全体のバランスが、
非常にいいように思う。それ以上の熟成になると樽（木）の影響が強く出てきて
よく言えば熟成香、果物それもドライフルーツのようだと表現出来なくもないが
私には木酢液のように感じられあまり好きではない。ただ年数への大きな感謝を
禁じえない至高の一本と思う時もある。

とまぁ勝手なこと書かせていただきましたが、FLさんこんなもんでよろしいで
しょうか？まぁなんにせよお酒と言うものは洋の東西を問わず、飲んでみなけ
りゃわからない。ぜひぜひ楽しく飲んでみて感想をお聞かせださい。
それから最近バレルものが少なくなってきた、と言っても流通量なのですけど
私の１５年バレルもほとんど空であげく含まれている旨み成分でもある不純物
が沈殿し、脂肪酸の酸化による白濁まで起こっています。これはこれで面白い
んで次の時にでもお見せしますね。