Lady Ella

ひとり語り・・・

特定外来生物被害防止法。

2005-01-22 19:24:37 | 釣り
 今から20数年前に開高さんが言っていた。
 外来魚が入ってくると、一時期、その魚がドンドン増えていって、在来の魚が滅びるんじゃないかと思われることがある。しかし、ある時点から今度は後退が始まり、そして外来魚も在来魚もなんとか平和共存していけるような具合に、自然というものは調節される。よほど特異な条件がないかぎり、だいたいこういう原則がある。
 それから20数年、私も釣りをする者として、人が、これは釣り人に限らず、特異な環境を作り上げてしまったんだなと思っている。私の家の近所の小さい湖にバスフィッシング専門店が出来た、するとここはへらぶな釣りで有名な場所だったのだが、バスの数が増え始め、あげくアリゲーターガーまでが出現するようになってしまった。今はもう、その釣具店はなくなったのだが、ガーはそこにいるのかも知れない。
 こんな例は全国にたくさんあるのだろう、ゲリラ的な放流により、いるはずのない所に、いるはずのない魚が増え初めて、もともとそこにいたものを食い尽くす。開高氏の言うように魚自身だけであれば食い尽くすなんてことは起こらないのだろうけど、魚が知恵をつけ釣れなくなったりすれば、人為的にまた放流を繰り返す。これを特異な条件と呼ばずしてなんと呼べばいいのだろう。
 今回のこの法律にも問題点はたくさんある、けれども、あくまでもすこ~しおつむのゆるい人達を規制するのにはしょうがない。私は基本的に法やなんかで規制されることをよしとはしないのだけれども、物言えぬ被害者である魚達のことを考えると、本意ではないのだが、基本的なところでは賛成せざるをえない。
 ただね、これはまったく別の問題として考えなければいけないことなんだけれど、法で規制し人が作り上げてしまったものでもっともっと他に駄目なもんはたくさんある。だからこそ一釣り人として出来うる限り自然と一体化して、楽しい釣りをしたいと思う。その為には各個人がもう少し自覚をもって釣りをしないと本当に言わなきゃいけない事が言えないようになってしまう。
 またぞろこの問題に関しては、「なんで最後に小池大臣の一言で・・・云々」ってな話が出て来るんだろうけど、それは奴らの思うつぼ、な~にが一番の問題なのか、釣り人として考えなきゃいけない、でなきゃそこら中で規制されて日本中の河川が国経営の管理釣り場になってしまう。エセナチュラリストなんかでもなく本当に釣りを愛する人はどこが問題なのか、自分に問うてみる必要があるんじゃなかろうか。
 
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1 コメント

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今回。 (ella)
2005-01-22 19:33:07
ここではブラックバスについてだけ書かせてもらいましたが、この法律は他の事、例えばカブトムシなんかも、含めてもう少しだけ考えてみなきゃいけないなと思っております。
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