いってこいの人生・・・・・

　今宵も静かな静かな晩であった。嫌な事、辛い事は連続的に起こるものでその負の連鎖をなんとか止めようとボーっと考え事をしていて思った事があった。

　いってこいである。今、少しだけ哀しい事が続いているのはその前に楽しい事があったから。今だけを見てしまうとものすご～く大変なんだけれどもその前を考えるとねぇ・・・そしてこの先を考えてみると楽天的で能天気な私には明るい未来しか存在していない。

　長崎県光市の母子殺害事件のニュースで弁護団が繰り広げる訳の分からない理屈。一般常識・・・実はこいつが一番の曲者なのだけれども・・・ではとても考えつかない。ってか私の常識の範疇にこれは現在も過去も存在していない。
　加害者の生い立ち、過去には同情すべき点が無きにしも非ずなのだが、それはなんの理由にもなっていない。生きるってのは自分の存在証明の為に、その今ある環境、もしくは過去に闘いを挑むべきものだと私は思っているから。
　被害者の方が言っていた。片親である、育った環境が子供に与える影響は大である。だからと言ってそれは何の理由にもならない。と。私も片親である。結構エライ目にあっている。だからこそいってこいなんである。中学で生徒会の役員をやっている時に同じ役員の母親に「飲み屋の片親の小倅が・・・云々」と言われた事もある。だから私は役員だったのである。決して見返そうとか、ましてやぶん殴ろうとか・・・一瞬思ったのは事実だけれども・・・しなかった。すればね、自分もぶん殴られるし仕返しを受けなければならないから。

　決して争いを避けて生きているつもりはない。どちらかと言うと好きだ。ただそれにはそれ相応の覚悟が必要なのだ。誰かに守ってもらおうとか、こうしときゃ～上手く誤魔化せるだろうなんて思っているときっとそれは自分に返ってくる。なんてったっていってこいなのだから。だからね、こんな悲惨な事が起ってしまって、それを死刑廃止論なんかにすりかえようとしていると・・・も～っと大きなものがいってこいで皆に返ってくる。傍観してはいけないのである。一人づつがキッチリと自分の中のいってこいを確立せねばならない。物事はミクロとマクロの中にある。ミクロが解決出来ない奴にマクロを語る資格はないし、大局が見えない者にミクロが見えるわけもない。

　暇だと性能の悪い頭が動き出す。でもね、いってこいは変わらない。やればやられるしやらねばなにも動かない。したいのだけれども出来ないのか・・出来ないからしないのか・・・ウィスキーに聞いてみるか・・・あてに魚卵を食い過ぎている・・・