筍・・・竹の子・・・数の子・・・

　筍は食い過ぎたなぁ。灰汁抜きしただけのものを・・・姫皮が根元がと言わずに山葵醤油で食ったった。数の子も塩抜きがそんなに出来ていないものを・・・

　うまい。時期に時期のものを食ったから。あっこれは筍ね、だけではない。食感がコキュっとね、これが堪らん。酒の量が増える。

　日々にいろんな・・・小つまらん事が起きる。ふとね、ふと・・・考えてしまう。何の為に生き長らえるのだろうか・・・決して鬱に入って来ている訳ではない。

　眠ると死んでしまうような錯覚に小さな頃からたまに陥っていた。そしてそれが怖くて眠れなかった・・・いまは・・・寝る。

　美しき世の中に醜き現実が覆い被さって・・・幾条かの光明が後光のように降り注ぐ。そして醜き現実が、突如、光を撒き散らかして花が咲く。そして枯れる。

　日々こんなものである。見えた、聞こえた、触れた、ような気がしている。いくつもの発見はなにものかの消失の中にあり・・・今日の私。