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なにしろ、水をガンガン飲む・・・そんな事でこのふか~い酔いがどうこうなるとは思わないのだけれど。
少しだけ・・・いやいや私の中では最大の敬意を示すために、すこしでも酔いを中和させたい。でもなぁ、醒めそうもない。
そんなこんなをしている間にもセミナーの時間になってしまった。そそくさと会場に入り、五人分の席を確保する。今回は総勢6人での参加だったのだけれども5枚しかチケットが取れず、このセミナーには5人での参加になった。
どの顔にも深い酔いと疲れの色が滲み出し、脂っぽくなってきている。私の左隣のウサちゃんなんか、途中で喘息用の拡張剤まで使用している。右隣は若きソムリエ、かずちゃんなのだけれども、やはり前の晩に睡眠がとれずに目がいっちゃっている・・・その向こうのみやちゃんとたもちゃんは前の晩によく寝ているせいか、かなり元気なようだ。でもね、目玉の動きは完全に遅くなってしまっている・・・
そんな状況のなかセミナーが27歳の若きブランドアンバサダー、イェンス・ソルストラップの自己紹介から始まった。彼は非常に理知的な容姿を持っていて、語り口も理論的で解かり易かった。しかし、蒸留所の歴史の話しになって、スライドのようなものを映写し始めてからがいけなかった。
会場が暗くなり、イェンスの穏やかな語り口調がそれに重なり・・・かずちゃんは早くも軽い寝息を立て始めている。それにつられるようにお話しがフィディックの仕込み水の話しになったところから・・・記憶がない。
次の瞬間には会場の照明が元の明るさに戻っており、テイスティングの時間になっている。かずちゃんはまったく起きる気配すらなく、たもちゃんの目は前の人の後頭部を凝視している。さすがにウサちゃんも、
「眠い・・・飲めないかも知れない」なんて言っている。私はと言うと水を一気に喉に流し込み、またまた覚醒を試みる。
一杯目・・・18年もの、くすんだ金色。喉にピリピリと、ってこれはいい方に、フィディック特有のドライなライトさを感じる。若いフィディックはもっともっと味が鋭角なのだけれども18年の時間は心地よいシェリーの甘味と香りを感じさせてよりリッチに仕上がっている。
「う~ん、メローだ」・・・およそ私からは似つかわしくない言葉がこぼれ出る。
二杯目・・・ザ・バルヴェニー・ポートウッド・21年、バーボン樽で最初に熟成されたものを最後にファーストフィルのポート樽にて短期熟成させて香りづけをする。
赤みがかって深い色合い、木の香りがうす~く香り、レーズンのようなワインぽさが口中を覆う。フィディックを飲んだ後なのでよけいに重く、香りが強く感じられる。本当のところはあまり好みではない。なんとも言い難いタンニンようのものが歯茎に纏わりついてくるようで・・・
三杯目・・・ザ・バルヴェニー・25年シングルバレル、色が味を連想させるような、明るくちょっと薄くも見える、透明感のある蜂蜜金色。味もまんま、蜂蜜のような甘さを伴う。しかし決してペタつかず絹糸のように舌を、喉を通り抜けていく。美しいほどに流麗でいて芯が一本通った素晴らしい逸品である。
「うんまい・・・香りもいい」思わず声が出る。後香もながく、なが~く鼻腔をくすぐり続けてなんとも、まぁ、幸せ一杯な気分になってしまった。
・・・さぁ、いよいよ1974と40年だ・・・と言う訳でこの項は続く・・・
少しだけ・・・いやいや私の中では最大の敬意を示すために、すこしでも酔いを中和させたい。でもなぁ、醒めそうもない。
そんなこんなをしている間にもセミナーの時間になってしまった。そそくさと会場に入り、五人分の席を確保する。今回は総勢6人での参加だったのだけれども5枚しかチケットが取れず、このセミナーには5人での参加になった。
どの顔にも深い酔いと疲れの色が滲み出し、脂っぽくなってきている。私の左隣のウサちゃんなんか、途中で喘息用の拡張剤まで使用している。右隣は若きソムリエ、かずちゃんなのだけれども、やはり前の晩に睡眠がとれずに目がいっちゃっている・・・その向こうのみやちゃんとたもちゃんは前の晩によく寝ているせいか、かなり元気なようだ。でもね、目玉の動きは完全に遅くなってしまっている・・・
そんな状況のなかセミナーが27歳の若きブランドアンバサダー、イェンス・ソルストラップの自己紹介から始まった。彼は非常に理知的な容姿を持っていて、語り口も理論的で解かり易かった。しかし、蒸留所の歴史の話しになって、スライドのようなものを映写し始めてからがいけなかった。
会場が暗くなり、イェンスの穏やかな語り口調がそれに重なり・・・かずちゃんは早くも軽い寝息を立て始めている。それにつられるようにお話しがフィディックの仕込み水の話しになったところから・・・記憶がない。
次の瞬間には会場の照明が元の明るさに戻っており、テイスティングの時間になっている。かずちゃんはまったく起きる気配すらなく、たもちゃんの目は前の人の後頭部を凝視している。さすがにウサちゃんも、
「眠い・・・飲めないかも知れない」なんて言っている。私はと言うと水を一気に喉に流し込み、またまた覚醒を試みる。
一杯目・・・18年もの、くすんだ金色。喉にピリピリと、ってこれはいい方に、フィディック特有のドライなライトさを感じる。若いフィディックはもっともっと味が鋭角なのだけれども18年の時間は心地よいシェリーの甘味と香りを感じさせてよりリッチに仕上がっている。
「う~ん、メローだ」・・・およそ私からは似つかわしくない言葉がこぼれ出る。
二杯目・・・ザ・バルヴェニー・ポートウッド・21年、バーボン樽で最初に熟成されたものを最後にファーストフィルのポート樽にて短期熟成させて香りづけをする。
赤みがかって深い色合い、木の香りがうす~く香り、レーズンのようなワインぽさが口中を覆う。フィディックを飲んだ後なのでよけいに重く、香りが強く感じられる。本当のところはあまり好みではない。なんとも言い難いタンニンようのものが歯茎に纏わりついてくるようで・・・
三杯目・・・ザ・バルヴェニー・25年シングルバレル、色が味を連想させるような、明るくちょっと薄くも見える、透明感のある蜂蜜金色。味もまんま、蜂蜜のような甘さを伴う。しかし決してペタつかず絹糸のように舌を、喉を通り抜けていく。美しいほどに流麗でいて芯が一本通った素晴らしい逸品である。
「うんまい・・・香りもいい」思わず声が出る。後香もながく、なが~く鼻腔をくすぐり続けてなんとも、まぁ、幸せ一杯な気分になってしまった。
・・・さぁ、いよいよ1974と40年だ・・・と言う訳でこの項は続く・・・
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