日々の雑記

気まぐれ思ったことや思い出したこと書くブログ。
自己満足系。

小学生の時、絵で毎年賞を取っていた思い出

2025-01-09 01:00:00 | 日記
今日はちょっと自慢だが私は小学1年から6年まで
毎年のように学校で描いた絵のコンクールで賞を
もらったことがある。自分に絵の才能があったと
思っているが、それ以上に図工の先生に恵まれた。
あの先生と会っていなければ私が賞を取ることは
なかっただろう。先生は私に絵の才能があるのを
見抜き小1の頃からアドバイスをくれたのだ。

小1で牧場にいった時に絵を描いたのだが、
その時、先生が私が空を青一色で塗っているのを
見てこう言った。あ、先生は女性の結構おばさん
といえる年齢の方だった

「見えている色が全部じゃないのよ。空は確かに
青く見えるけど、よく見ると色々な色が混じっている。
他のものも同じよ。見えている色だけでなく他の色も
色々置いてみたら、きっともっと面白くて良い絵に
なるわよ」 

小1の私にはあまりに難しい言葉だった。が、私は
試しに青く塗った空に緑の色を置いてみた。私は
思った。意外に悪くない。赤を置いてみる。これも
悪くない。黒を置いてみる。悪くない。そうこう
しているうちにだんだんと楽しくなってきた。

私の空は青一色から様々な色が混じった空になって
いて、私はそれを純粋に良いと感じた。牧場なので
牛がいた。牛といえば当然白と黒だ。だが私はその
2色をベースとしながらも色々な色を追加していった。
そうして完成した絵は自分でもびっくりするほど
良いものだった。先生もとても褒めてくれた

「とても良い絵ね。これは私からコンクールに出して
おくわ」そして賞を見事にとって百貨店に展示された
のだ。親と見に行ったが実際見た親が驚いたほどで
ある。構図とかが自分より上手い子は他に山程いた。
だがこういう塗り方をしているのは自分だけだった。

味を占めたわけではない。私は先生から教えてもらった
塗り方が楽しくてそれ以降も同じようにとにかく1枚
の絵に膨大な色数を使った。絵の具だったが偶然混ぜて
出来た色も遠慮なく積極的に使った。毎回100色ぐらい
使ってたと思う。そして毎年賞を取ったのだ。

小学4年の時は街の商店街を描いた。この時も商店街を
多彩な色で塗った。その中の1つの店の人が暇だった
のか描いている様子を見に来たのだが私の絵を見て驚いて
「凄く良い色の絵ね」と。その絵でその年も賞を取った。

とにかく絵を描くのが楽しかった。友達のいなかった私に
とって絵を描くことはこのうえない喜びだった。

が、残念なことにある日突然それは終わりを告げる。

中学生になった。中学だと美術の先生がいる。夏休みの宿題
で絵を描くことになったので私は小学校の図工の先生のことを
思い出しながら多彩な色を使った風景画を描いた。自信があった。
しかし…夏休みがあけて美術の先生が一人ずつの絵をクラス全員
に見せながら批評を始めたのだ(事前に一切聞かされてなかった
のでクラス中が軽いパニックになった) そして私の絵に対して

「こういう絵、凄く嫌いなんだよね。なんか色んな色を
使って上手そうに見せる誤魔化した感じの絵。絵から何も
感じない。適当に描いただけの下手くそな絵。0点だな」 

私はそれ以降、絵を描くことが怖くなった。今になって思うのだ。
才能の無い子供なんて存在しない。どの子供にもなんらかの
才能がある。大事なのはそれを大人がちゃんと見つけて伸ばして
あげれるかどうかだ。子供の才能を活かすも殺すも大人しだいだ。
「下手くそ」その一言が子供の才能を殺すのだ。

何でも褒めればいいものでは無い。ただ直すべきところが
あるなら、ちゃんとした形でアドバイスしてあげるべきだ。
もっとこうした方が良くなるんじゃないかな?
その一言で私は救われたと今でも思っている。