温暖な地域の印象があるが、実は1時間も走ればいくつかスキー場があったりする。
雪が降ると思い出すことがある。
それは、9月の終わり頃、
その年最後のピーマンを収穫してた時、おしりをツンツンとつつくものがいる。
振り向くとザッと姿を消す。
気にしないでピーマンを採り続けると、又誰かがお尻をツンツンとつつく。
その夜、サッシ窓をコンコンと叩く音がする。
よく見ると小さな小さな子だぬき。
背丈から、ピーマンの収穫時にお尻のつついてきた子だとすぐわかった。
ためしにソッとサッシを開けてみる。
はいってくる。
「あ、ダメダメ土のついた足ではいったら!」
私はすぐ抱きかかえて足の裏を拭いてやる。
あとで聞いたのだが、タヌキが人に抱かれるなんて有り得ない事だそうだ。
この頃、抱き癖のついた家猫を飼っていた。
たぶん、夜な夜なサッシ窓からその様子を羨ましそうに見ていたのだろう。
その日から、毎晩のように家に来ては遊ぶようになった。
廊下を走り回り、もふもふのスリッパで遊んでは1時間でどこかへ帰って行く。
そんな日が1か月くらい続いただろうか。
寒さが身に染みる頃、突然その子だぬきが来なくなった。
たぶん、巣篭もりの時期にはいったのだろう。
そんな事など知るわけのない家の飼い猫は、来る日も来る日も子だぬきが訪れるのを待ち続けた。
その年、初めての雪の朝。
飼い猫がサッシの前で「ニャッ、ニャッ」と鳴いている。
サッシの外を見ると、茶色と黒のまだ毛がふわふわな子猫が「ミーミー」鳴いている。
近づくとサッと逃げる。
どうしよう、家を出る時間も迫っている。
帰ってから考えようと後ろ髪を引かれながら家を出る。
家に帰ると、まだあの仔猫はいた。
「にゃっ!にゃっ!にゃっ!」と必死で「入れてやってくれ!」と訴えるウチのねこ...ヽ(´o`;
「あんたそれ、あの時のたぬきと違うよ!」とつっこむが...
色合いから飼い猫にはあの待ち焦がれた子だぬきに見えたのだろう
かくして、、、
その仔猫はわが家の一員として迎えることとなった♪
たった400g...
葉付き大根をちょっとテーブルに置くと、その葉をかじっている...
かわいそうに...
お乳を与えてくれる親をなくしたのか...
ウチに拾われるまで近所の畑で大根の葉をかじって食いつないでいたのだろう...泣けてくる。゜゜(´□`。)°゜。
ありがたい事に先住猫のおかげでトイレもえさ場もすぐ覚えた♪
もちろん、先住猫とすごく仲がいい♡・・・見ていて癒される♪
あまり、かわいくない...と思っていた容姿も親の贔屓目かすごく美人だと思う♡
サビ猫というらしい...
幸せを運んで来る♡という...
そのサビ猫は20年近くもウチにいてくれた。
ウチに来てくれて本当にありがとう⌒☆‘‘