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先日タイヤ屋さんでタイヤ交換してもらった時にブレーキを覗いたら、リアのパッドが薄くなってるなぁと思い、パッドを調達しました。
この年代のフランス車の後輪にはBendixのパーキング機構付きブレーキキャリパが採用されています。
ディスクブレーキでよく見るフィストタイプとは違っていて、スライド出来るシリンダがパッドに押付け力を発生させながら、パッドの回転方向の保持(サポート)もするタイプ。
パッドの脱着が割りと楽なのです。とは言え、通常のタイプと違うから作業もちょっと違う。
5年前にやったけど、すっかり忘れてた。右側の交換に手間取ったのですが、左側は正味15分程度で出来た。
せっかくだから記録に残しておこう。
調べたらこのブレーキ特許も出てた。1982年に出願なので権利期間は2002年まで。。。今や技術遺産だ。
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パッドを外すには、
91番のクリップを引き抜く。
90番のキープレートと呼ばれるL字のスペーサーをキャリパ取付側から車両外側にスライドさせる。マイナスドライバを使って叩いて行くと外れます。
そうするとパッドを引っ張れば抜けます。外した後、310番のアンチラトルスプリングと呼ばれる針金をパッドから外して使いまわすことにします。
各部洗浄。新しいパッドを入れる前にピストンを仕舞わなければなりません。
パッドの摩耗に追従して出てきたピストン。これはパーキング機構付きなので、通常の油圧ビストンのように押し込んでも入っていきません。
ピストン先端に切られた十字の溝にマイナスドライバを引っ掛けて、時計回りに回すとピストンが入っていきます。押し込むより楽チン。
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その際、エンジンルーム内のブレーキ液リザーバタンクが溢れないか要注意です。
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キャリパ取付側のパッドにはピストン回転止めのダボがあります。
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ピストンを十字溝が真上になるようにして、新品パッドが入るか確認。車両外側のパッドも入れてみる。
いちよ、私の場合はパッドがキャリパと接触するところにはグリスを塗って、摺動性を上げておきます。
パッドが収まったら、90番を入れて、91番を差し込む。
そして310番をパッドに引っ掛けます。マイナスドライバでちょっと思い切ってやる感じ。
この310番は制動そのものにはあまり影響しませんが、アンチラトルスプリングと呼ばれているように、パッドがキャリパ内で暴れないようにしてくれます。
ちゃんと装着できたら、ブレーキペダルを踏んで各部確認。パーキングブレーキも確認。ブレーキオフ後にローターを回してみて、引き摺りが発生していないかチェック。
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その辺を確認できたら、ホイールをつけて終了です。
前回交換したのが5年半前。その後4万km超を走行。リアパッドってこんな早く摩耗したかなと思ったけど、前回同様のAteのパッドを購入。
安くて、いちよう名の知れたブランドだから買ったのですが、文句もある。
・パッドが貼り付く。
パーキングを掛けて数日放置すると、パーキングレバーを解除しても、パッドがローターに貼り付いてクルマが出ない。
少し思い切ってクルマを進めると「ガコーン」って言って解除されます。
恐らくパッドの摩擦材成分とディスクロータの間でさび付いて固着してるのだと思う。この辺は純正ではなかった現象だと思う。
これでライニングが剥がれたりしたら重大問題です。
・偏摩耗
今回パッド交換した理由が半年前のタイヤ交換時にブレーキを覗いたら、パッドが結構擦り減って見えたので換えることにしました。
取り外してみると、偏摩耗してた。左右輪とも取付側のパッドの入口側が摩耗大。出口側はタップリ残ってる…なんだか、損した気分。
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5年前に交換した際のパッドは恐らく純正。平らな摩耗状態だった。
サーキット走行などのシビアな使い方ではよく見られるけれど、優しくてしかも負荷が低いリアブレーキで偏摩耗って…この摩擦材の特性なんだろうなぁと思う。
次回はよく見て同じ症状だったら左右のパッドを入れ替えようかな…
あと4万km乗るかなぁ…
この年代のフランス車の後輪にはBendixのパーキング機構付きブレーキキャリパが採用されています。
ディスクブレーキでよく見るフィストタイプとは違っていて、スライド出来るシリンダがパッドに押付け力を発生させながら、パッドの回転方向の保持(サポート)もするタイプ。
パッドの脱着が割りと楽なのです。とは言え、通常のタイプと違うから作業もちょっと違う。
5年前にやったけど、すっかり忘れてた。右側の交換に手間取ったのですが、左側は正味15分程度で出来た。
せっかくだから記録に残しておこう。
調べたらこのブレーキ特許も出てた。1982年に出願なので権利期間は2002年まで。。。今や技術遺産だ。
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パッドを外すには、
91番のクリップを引き抜く。
90番のキープレートと呼ばれるL字のスペーサーをキャリパ取付側から車両外側にスライドさせる。マイナスドライバを使って叩いて行くと外れます。
そうするとパッドを引っ張れば抜けます。外した後、310番のアンチラトルスプリングと呼ばれる針金をパッドから外して使いまわすことにします。
各部洗浄。新しいパッドを入れる前にピストンを仕舞わなければなりません。
パッドの摩耗に追従して出てきたピストン。これはパーキング機構付きなので、通常の油圧ビストンのように押し込んでも入っていきません。
ピストン先端に切られた十字の溝にマイナスドライバを引っ掛けて、時計回りに回すとピストンが入っていきます。押し込むより楽チン。
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その際、エンジンルーム内のブレーキ液リザーバタンクが溢れないか要注意です。
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キャリパ取付側のパッドにはピストン回転止めのダボがあります。
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ピストンを十字溝が真上になるようにして、新品パッドが入るか確認。車両外側のパッドも入れてみる。
いちよ、私の場合はパッドがキャリパと接触するところにはグリスを塗って、摺動性を上げておきます。
パッドが収まったら、90番を入れて、91番を差し込む。
そして310番をパッドに引っ掛けます。マイナスドライバでちょっと思い切ってやる感じ。
この310番は制動そのものにはあまり影響しませんが、アンチラトルスプリングと呼ばれているように、パッドがキャリパ内で暴れないようにしてくれます。
ちゃんと装着できたら、ブレーキペダルを踏んで各部確認。パーキングブレーキも確認。ブレーキオフ後にローターを回してみて、引き摺りが発生していないかチェック。
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その辺を確認できたら、ホイールをつけて終了です。
前回交換したのが5年半前。その後4万km超を走行。リアパッドってこんな早く摩耗したかなと思ったけど、前回同様のAteのパッドを購入。
安くて、いちよう名の知れたブランドだから買ったのですが、文句もある。
・パッドが貼り付く。
パーキングを掛けて数日放置すると、パーキングレバーを解除しても、パッドがローターに貼り付いてクルマが出ない。
少し思い切ってクルマを進めると「ガコーン」って言って解除されます。
恐らくパッドの摩擦材成分とディスクロータの間でさび付いて固着してるのだと思う。この辺は純正ではなかった現象だと思う。
これでライニングが剥がれたりしたら重大問題です。
・偏摩耗
今回パッド交換した理由が半年前のタイヤ交換時にブレーキを覗いたら、パッドが結構擦り減って見えたので換えることにしました。
取り外してみると、偏摩耗してた。左右輪とも取付側のパッドの入口側が摩耗大。出口側はタップリ残ってる…なんだか、損した気分。
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5年前に交換した際のパッドは恐らく純正。平らな摩耗状態だった。
サーキット走行などのシビアな使い方ではよく見られるけれど、優しくてしかも負荷が低いリアブレーキで偏摩耗って…この摩擦材の特性なんだろうなぁと思う。
次回はよく見て同じ症状だったら左右のパッドを入れ替えようかな…
あと4万km乗るかなぁ…
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