花と文。(暮らしと本と花と)

日々の心に残る記しておきたいこと。

紺色のワンピース。

2019年09月30日 | 秋の日
かつて髪の長かった少女
紺色のワンピースを着るとすごくおとなしく見えた
ずっと大人になって
そして、ある時、ある女性に、紺色が一番似合うと言われた
ベージュの似合う大人になりたかったのに
紺色が似合うのだと
紺色とベージュは反対の色に思われた
なんだか残念だったけれど
紺色はすてきだと知っていた
だって紺色は努力をしなくても、正しい、誠実、ちゃんとしている
そんなふうに人の目に映るような気がしたから
けれど、もうそんなことはいらない
もうそんなことはいらないけれど
紺色を選んでしまう
そして夏に紺色のワンピースを買った
そのワンピースを着るだけでずいぶんと女らしくなるようだった
ひらひらとして
そしてタッセルが先っぽについた紐がウエストについていて
そうさりげなく
どこまでもさりげなく
さりげなくが大事だった
ちゃんと見えすぎないように
どこかに緩さも、余裕も、感じられる
まじめすぎない
あぁまじめと言う言葉が好きではない
いつもなぜかそう思っている



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