花と文。(暮らしと本と花と)

日々の心に残る記しておきたいこと。

愛はあきらめない。~一冊の本から~

2014年12月29日 | 


友人のお母様からお借りしていた一冊の本。

「愛はあきらめない」 横田早紀江 いのちのことば社

~めぐみがいなくなって以来、物語の上を歩いているような、不思議な人生を歩まされてきた感じがします。しかし、自分の人生はこれで間違っていなかったと思います。たくさんの人に支えられ、神に守られて、今日までこられたことを感謝しています。~
はじめのページに綴られています。

この本を読むまで、私は、横田めぐみさんに関わる報道を目に耳にするたびに
なんとも言い知れぬ不安と、不気味さと、悲しみを感じずにはいられませんでした。
今もそれは変わらなくとも、この本を読み終わった時に
少しだけ気持ちが和らいだのです。

横田さんご夫妻は、めぐみさんが姿を消した後に悲しみに打ちひしがれ
寄るすべを無くしていた時に聖書に出会ったという。そして篤い信仰をもたらされたことによって生かされてきたのだと。

私は無神論者とまではいかなくても
特定の宗教を信じるということはしていない。
神さまは、いる。
数ある宗教の言葉に出会うたびに
心に落ちてきた言葉に何かを感じて
そして、差別なく、自分の心にしっくりときたものを取り入れる。
それに頼ってきた部分もあるなって思う。
自分の考えだけでは、そして、信頼できる誰かに問うたとしても
それを信じるだけでは心もとない。

いつか自分もそんな時も来るかもしれない。
なぜ人は信仰するのか・・・ということが少し理解できたようにも思うし
思っていたのとは違うようにも思えてくる。
それでも今は、その独特に感じてしまう世界観に(偏見とかではなく)
どこかに隔たりと、踏み切れる勇気を得ないままに今に至ります。

横田さんの話される言葉にいつも心打たれます。
愛する娘への一心の思いは
簡潔で明瞭であり、真実の言葉となって私たちに伝わってきます。

めぐみさんの立場になって
ご両親の立場になって

わが身に置き換えてみたときに、想像を絶する境地になることは言うまでもなく。

この一冊の本は
「私は最後まであきらめない」という横田早紀江さんの言葉にもあるように
愛はどこまでも強くて、神さまを信じて祈ることで支えられるのだということを教えてくれています。

深く心に何かを残した忘れられない一冊です。

この国家を揺るがすさつばつとした事件が
少しでも進捗し、解決の道しるべを得られることを願うばかりです。



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