花と文。(暮らしと本と花と)

日々の心に残る記しておきたいこと。

本を一冊しのばせて「カラヴァッジョ展」へ。

2020年01月03日 | 冬空
あべのハルカス美術館
電車を乗り継ぐこと、1時間弱ですね。ドアツードアでそれくらい
遠いので、行くのはいつもためらいます。
行ってみたい展覧会があっても
遠いから、諦める
それくらい遠く感じる場所でもあります。
家族はそれぞれに仕事と勉強があるし
遠い~(笑)ということで
ひとりで午後から出かけてきました。


このちらしを見た時
実はあまり興味をそそられなかった
黒い背景に黄色に抜かれた文字は激しい言葉
400年以上昔に描かれたそれらの絵は重苦しく沈鬱な印象であって
受け入れがたく感じられたのです。
そして実際に一歩展示室に入ると
カラヴァッジョの生きた半生の映像から始まり(10分くらい)
観る手がかりを与えられて
入り込みやすかったです。

喧嘩や口論に明け暮れる日々
素行からは悪名高き、作品の数々は評価の高い人物だったとのこと。
38歳で短い生涯を終えています。
20世紀になってから西洋絵画に果たした役割が再評価されるようになったようです。

あまりに美しい陶器のような肌の質感
見つめる瞳、うなだれる仕草、皺、動作、勤しむ表情
その人が、背景が、伝わってくるようでした。

カラヴァッジョはバロック絵画を確立する新しい様式に
影響を与えた第一人者とのことですが
ルーベンスや、レンブラントにも直接か間接的か影響が見受けられるとの
ことなので、いかにすごい人かということですよね。

その時代の影響を受けた画家たちの作品がところどころにあり
その間に数点のカラヴァッジョの絵
一旦ざっと見て、確認して
そして戻り、一つひとつじっくりと鑑賞してきました。
面白かった~。

~・~・~・~・
今日は白洲正子さんの「ほんもの」というエッセイを鞄にしのばせて
出かけました。電車で読むにはもってこいの内容で
引き込まれ、あっという間の一時間
行きも帰りも充実の読書タイムとなったわけです。
歯に衣着せぬ白洲さんの粋な文章は気持ちよく
これから布団に持っていってまた読みます。





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