昨日は五月晴れの良いお天気。
風も爽やかに吹いていて、気温も丁度いい。
午後にぶらっと出掛ける。
ボストン美術館 浮世絵名品展 「北斎」
神戸市立博物館 6月22日(日)まで
日本人なら誰でも知っているこの名前。
馴染みがあるようだけれど、その実際は知らないことばかり。
外国に日本の名品が流れて行ったことは、もちろん聞いたことがあるけれど
外国の大きな美術館で、丁寧に扱われ、保存状態もかなり良いとのこと。
それもまた素晴らしい。
世界の人たちが北斎を観る。
すごく面白かった。
人となりを知ると、尚面白い。
90歳までに93回も引っ越したのだとか。
死ぬまで自らの絵の革新のみを追い求めた人生だった。
終生質素な暮らしを貫き、お酒も煙草もやらず、粗食に徹し、身なりもかまわず破れた服で過ごしていた・・・・。
年代層問わずに、多くの人が訪れていた。
出掛けたくなるこの季節。
街並みも生き生きとして、目に映るものすべてが優しい。
200年以上も昔に生まれた同じ日本人である人の残したものを
鑑賞することの奇跡。
遠く海を渡って、長い時間を経てまた戻ってきた。
私と同じようにここを訪れた人はしみじみと感じ入るのだろう・・・。
そんなことを思う。