
丁寧に積み上げられた、自然な形の石の階段を
ひとつ、ひとつ進んでいきます。
結構な坂道なので、息も上がってきます。
広大な森の道を、ひたすら歩いていきます。
広い。
千五百年も前からあったとされる、外宮の庭は
時折、鶏や、鹿なども姿にも出会う。
鬱蒼と生い茂る林の奥に目をやれば
自然への畏れのような気持ちも湧き上がる。
どこの神社に足を運んでも
心が凛と引締まる。
訪れる誰もが、謙虚な心構えでいる唯一の場所。
歩いて歩いて、石段を登り、下る。
鳥居を抜ければ一礼。
有難いのだという思いで
心は満たされていくようだった。