花と文。(暮らしと本と花と)

日々の心に残る記しておきたいこと。

なぜなのか。~ある一冊の本から~

2014年02月20日 | 

 



 「読む力は 生きる力」 脇 明子  岩波書店

長年、大学生を教え「子どもの本の会」を主宰してきた著者が
子どもが本を読むことの大切さについてをまとめたものです。

そうそう、子どもに本をすすめるのはなぜか?
その真の理由を的確に答えることができる人は少ないように思う。

 読書は本当に大切か・・・率直な問いかけです。

そうなんですよね。子どもに本をすすめる。
本は、読んだ方がいいもの。
そう思い込んではいるものの、その実は・・・?


世界の本が流布する時代にまで遡る。日本では江戸時代の寺子屋の
役割から始まり、その識字率の高さから新しい西欧文明への好奇心を生み
教育の立身出世の可能性が重なって・・・そして現代においては、万人が本を楽しむ
という時代になっている。
読書は誰もが身につける教養、とも。

しかし、今の世の中
文字は読めても、「本を読むことができない」若者もいる・・・
ということを危惧している、とのこと。

7つの章から成り立ち
それを更にいくつかにわけて解説してくれています。

・子どもと大人との隔たり
・伝えることの意味
・自尊心を支える文化
・文字が読めれば本は読めるか
・映像世代の想像力と昔話
・「なんでもいいから、たくさん」の害

まだまだありますが
中でも、「読書力とはどんな力か」
という問いかけは気になります。

わたくし事ですが・・・

本から得られるものとして
心の動きにぴったりと寄り添う言葉や表現に出会えるという
ことがあります。

そこから人間というものを深く知ることになったり
自分の枠を超えたところに
違う世界が見えたりする時、そこに焦点が合います。
ふつふつと好奇心が湧いてくるわけです。


何もわからず、なんだかわからないけれど
とにかく良いから・・・と子どもに絵本を読んで聞かせてきたけれど
ふむふむ、そういうことかと
読んでためになったというわけです。



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