花と文。(暮らしと本と花と)

日々の心に残る記しておきたいこと。

とらわれずに、こだわらずに。1~美術館へ行こう~

2017年01月27日 | ひとりの芸術家

今日は夕方、兵庫県立美術館で「アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国」を観てきました。(1月11日(水)~2月26日(日))

観た方の感想とか、自分の先入観から、さて観ようかどうしようか

そんなことを思っていたのだけれど

観て良かったです。

観る前と観た後での印象ががらっと変わったのです。

~アウトサイダー・アート(※)/アール・ブリュットの作家の中でもトップクラスの知名度を誇るアドルフ・ヴェルフリ(1864-1930)

の日本初となる大規模な回顧展です。ヴェルフリは1895年に精神病院に収容され、そのまま66年の生涯を終えました。

しかし、彼がそこで描き出した奇想天外な物語は全45冊、25000ページという目もくらむようなボリュームで、ほかに例のない驚異的な

作品群だったのです。~展覧会チラシより

幼少期から苦労の連続、恵まれない環境で育った一人の人間は

「表現する」ということで、自身の生まれ生きた意味を見つけ、

承認を得られたこと

何かそこに大きな、見逃されそうな、大いなる意義を感じました。

勝手な感想と考察ですけれど

美しいものに憧れ、それを自分自身の中にある何かと結びつけて昇華させる。

得られなかった思いは

「表現」というカタチを持って、得ることができた

そんな印象を受けました。

・・・・・

たとえば、印象派とか、北斎だとか

有名なものに足を運びたがるものです(あたりまえです)。

けれど、そうではない、知らないものこそ

観てほしいなって思うんですよね。

そこにその人自身の中に無かったものを見つける

そういうことってあると信じていて

是非、好き嫌いせず、行ってみて欲しい美術館へ。

私がそうだったように、好きではなかったものが

何か違う観点、視点を得られる

そういう機会を得られるのも美術館の良さではないかと

願ってやまないことです。

 

※アウトサイダー・アートとは、特に芸術の伝統的な訓練を受けておらず、名声を目指すでもなく、

既成の芸術の流派や傾向、モードに一切とらわれることなく自然に表現した作品のことをいう。(Wikipediaより)

 

ここの美術館、建物が好きです。

作品が映えます。

 

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