「ひとめぼれ」という言葉があります。
私は一目惚れするタチなんですね(笑)。
「円山応挙」(1716~1795)
18世紀に生きた画家です。今から300年近く昔に生まれて生きた一人の日本人。伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪・・・。
絵師として生き、残した数々の名品は
現代を生きる私たちへの贈り物です。
写生派の祖、と呼ばれているんですね。
その時代時代の流行があって、今ではあたりまえだったことが
当時では先駆的なことだったりする。
繊細な筆致と、画面の中の空間と奥行、色合いの美しさ
形や表情の柔らかさ。
心に響いてくる。
「雪松図屏風」。
松の上に降り積もる雪。
懐かしさ
荘厳な静けさ
雪の冷たさ
松と共にある雪
背景に広がる空
心に落ちてくる様々な何か。
画家が感じたのは、何だったのか。
私がその絵の前で感じたことと
少しでも共通することは、あったのだろうか。