花と文。(暮らしと本と花と)

日々の心に残る記しておきたいこと。

色褪せは美なり。

2021年07月06日 | 空には雲があるように

子供の頃、紫陽花は好きな花ではなかった。

ついでに言えば、マリーゴールドも好きではない。

では何が好きだったの?

子供の無垢な感受性には、生々しすぎたのかもしれない。

意識したことがあまりない、それもそうかもしれない。

私は田舎育ちで、そして時代も昭和42年生まれであるので

田舎であれば尚更のこと、木造の家屋が普通にあった時代だった。

その軒下に、ひっそりと慎ましやかに、手入れもされずに群れて佇む

紫陽花。

地味だなぁと思った記憶がある。(子供の心のままに)

 

・・・

神戸に越してきて、5月も後半になると紫陽花の準備が始まる。

葉を茂らせ、小さな花の原型を見つけることになる。

そして、ある日、ぱっと目を惹くその姿に、ハッとして息をのみ

艶やかそのもの、気品も備えた立ち姿に、初めての出逢いを感じる。

以来大好きな花です。

雨にぬれて、輝く。

今日の午前中。色褪せた紫陽花美。

時間が経ち、また違う趣に。

美しいですね。

 


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