つれづれ日記

徒然なるままに日々思うことを書いていきたいと思います

脳外科医竹田くん

2023年05月19日 06時00分00秒 | 医学

今SNSで話題になっている「脳外科医 竹田くん」。実際にあった医療事故をもとに書かれている漫画です。

医者としてというか社会人として失格の脳外科医竹田くんが、手術で多くの人を犠牲にしていく話です。何より怖いのが、病院の上司も医療安全管理室も全く機能していない病院の体質です。止めろよ(# ゚Д゚)。竹田くんが紐医者(かかると死ぬ)っていうだけではなく、病院が屑です。

漫画は無料で読めます(現在連載中です)。

脳外科医竹田くん(Pixiv)

脳外科医竹田くん(はてなブログ)

実際にあった事件はこちら。

 同じ医師が半年で医療事故8件 執刀禁止後も手術 兵庫・赤穂 社会 速報 兵庫

それもこの先生、現在進行形で周りの医師に迷惑をかけているとのうわさ。恐ろしいことです。

刑事事件になってないから、こんなにダメな医者でも手術を止める手段はないんですよね…。医道審議会では医師免許はく奪もたまーにありますが、刑事事件になるような事件ではないと審議されませんからね。こんな医者に当たらないように自衛をするには、病院で働いている医療従事者(事務でもOK)に噂を聞くのが一番良いと思います。

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アルツハイマー型認知症の治療

2023年04月26日 06時00分00秒 | 医学

認知症…増えていますよね。高齢社会の宿命です。内科学会でも教育講演がありました。

現在よく使われている薬は、主に対症療法となります。

①ドネペジル…軽症から高度認知症まで使用。不安、抑うつに効果あり。

②ガランタミン…軽度から中等症に使用。焦燥、不安、激越に効果あり。

③リバスチグミン…張り薬。軽度から中等症に使用。元気がない、不安、夜間異常行動に効果あり。

④メマンチン…中等度から高度の認知症に使用。攻撃性、幻覚・妄想に効果あり。

一方、最近話題になっているのが、エーザイの抗体療法です。エーザイの株価上がりましたね…。

アミロイド仮説(アミロイドβが沈着してアルツハイマー病になるという仮説)に基づいて、アミロイドβを除去しようとする試みです。

最近承認されたのは、抗アミロイドβ抗体を点滴で投与して、脳内のアミロイドβを減少させようという方法です。最初にFDAで承認(条件付き)されたのがアデュカヌマブ(バイオジェン/エーザイ)。抗アミロイドβ抗体です。ただし、これはアミロイド関連画像異常 (Amyloid-related imaging abnormalities; ARIA) という、頭痛、悪心・嘔吐、精神状態の変化などを認める副作用の頻度が高く、日本では継続審議になっています。

次に承認されたのが抗プロトフィブリル抗体(プロトフィブリルはアミロイドβの前段階)であるレカネマブ(バイオジェン/エーザイ)。これはARIAも少なく、FDAで迅速承認されました。

今後もより良い薬が出てくると思いますが、自分たちでできることとして、十分な睡眠(睡眠でβアミロイド除去される)、バランスのとれた食事、有酸素運動(脳の血流をよくする)で、認知症を予防することです。

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抗菌薬耐性(AMR)問題

2023年04月23日 06時00分00秒 | 医学

抗菌薬耐性(AMR:Antimicrobial resistance)がサイレント・パンデミックとして話題になっています。内科学会で教育講演がありました。

ヒトへの抗菌薬投与量は減っているようですが、畜産・水産・農業など他が減っていないので、日本全体として抗菌薬投与量は減ってないようです。特に畜産で抗菌薬が使われています。

耐性菌を持った動物から環境を通じて人間に感染することがあるため、最近では人間だけではなく動物も環境も共に健康であることが大切という「ワンヘルス」の考えが、AMR対策として重要視されています。

一方、抗菌薬を開発する製薬会社は減っています。理由は儲からないから。抗がん剤や抗リウマチ薬の方がずーーーっと儲かるのです。抗がん剤や抗リウマチ薬で免疫が低下し感染症にかかりやすくなるのだから、それらの薬を開発している製薬会社は感染症の研究を続けるのが道理だと思うのですが、やっぱり世の中金ですかね。

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日野原重明先生を偲ぶ

2023年04月17日 06時00分00秒 | 医学

日本内科学会総会が4/14~16で開催されました。

15日開催された記念講演会で、自治医科大学学長 永井良三先生が、「日本内科学会の歴史とこれからの内科学」を講演されました。

その中に日野原先生のお名前が2回出てきました。

一つは戦時中の学会での症例報告。抄録集には、戦時中のため「空襲警報で中止となることがあります」と書かれていました。COVID19流行時に似たような注意書き何度も見ましたね。

もう一つは戦後の症例報告でした。原爆症の症例でしたが、「GHQの検閲を受けてないので掲載を中止します」とありました。

歴史を感じる面白い講義でした。

すでにオンデマンド配信もされています。興味ある人はぜひ!仕事早いね、内科学会d(>_・ )グッ!

 

追記)戦時中の研究会抄録では、日野原先生の所属が「大東亜中央病院」となっていました。聖路加国際病院が戦時中改名していたためだそうです。戦時中の空気が伝わってきました。

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花粉症。゚・(>Д<)・゚。

2023年04月05日 06時00分00秒 | 医学

今年の花粉はつらいです。゚・(>Д<)・゚。夏から舌下免疫療法始めようと決意しました。

ところで、抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)、いろいろ種類がありますが、自分はフェキソフェナジン(先発品名:アレグラ)を利用しています。

鼻アレルギー診療ガイドライン2020に記載されている抗アレルギー薬の特徴です。

http://www.pgmarj.jp/data/index.php

脳内H1受容体占拠率(H:ヒスタミン)が20%以下(赤枠)を非鎮静性というのですが、特に

・ビラスチン(ビラノア)

・フェキソフェナジン(アレグラ)

・デスロラタジン(デザレックス)

は、脳内に移行しない抗ヒスタミン薬なので、眠くなりません。

抗ヒスタミン薬が脳内に移行すると、脳内でのヒスタミンの働きを抑えます。このため、自分で気づかないうちに集中力や作業効率が落ちることがあります(インペアード・パフォーマンス)。特に集中が必要な仕事(車の運転や高所作業)では、脳内に移行しない抗ヒスタミン薬がベストでしょう。

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