医師不足は本当なのか?という記事がありました。
「医師不足」は本当なの? 増えても地域・診療科に偏りhttps://t.co/yzRjGoPgKw
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) September 4, 2023
人口10万人あたりの医師数が最も少ない都道府県は埼玉県(177.8人)。最多の徳島県(338.4人)とは2倍近い差があります。 pic.twitter.com/tSQkkqgxYe
結論としては「医師不足ではなく、医師の偏在」です。
都会や県庁所在地に医師が多く、地方には少ないです。
しかし、下記のように埼玉県の医師不足を強調するのは、いかがなものかと思います。
>人口10万人あたりの医師数が最も少ない都道府県は埼玉県(177.8人)。最多の徳島県(338.4人)とは2倍近い差があります。
埼玉県に住んでいる人は、都心への通院も可能です。職場が都心で都心の病院に通っている人もいます。都心部は医師が余っています。埼玉県でも秩父や北部は圧倒的医師不足ですが、県央はそのような印象はありません。首都圏は東京医療圏としてとらえた方がよく、地方の県の医師不足とは意味が違うと思います。
また、医師の偏在としては科による偏在もあります。昔はブラックジャックにあこがれて外科を目指した先生もいましたが、今は忙しい科は避けられて、皮膚科、特に美容皮膚科が人気です。美容外科も人気です。QOLが良く、給料もいい(=コスパがいい)からでしょう。
医師数増やしても、結局都会の楽な科ばかり増えているから、忙しい医師は忙しいままです。2024年の働き方改革で外科や救急、産科など忙しい先生の待遇が変わるといいのですが、果たしてどうなるでしょうか…。