そんな○○に魅せられて

アメリカのショッピングモール、消滅?で。

マンハッタンのお買い物といえば、五番街やSOHO、ヴィレッジ、チェルシー等々、
お洒落な路面店やカフェ、レストラン、バーがずらずら並び、ウィンドウショッピングだけでも楽しいエリアが多いです。
ブルックリン、クイーンズ、ブロンクスといった他の区でも、路面店が並ぶいわゆるショッピングストリートは
何カ所もあります。なのでショッピングモールに行くということは私個人としてはあまりありません。

が、そんな地区はアメリカ全体では少なく、NY市内でも少し都心から離れたエリア、市外の郊外住宅街なんかでは
いわゆるショッピングモールがお買い物スポットとしてはメインだと思います。
ドア to ドアで車でモールまで行き、巨大な駐車場に停め、
買物、食事、娯楽、全て有名なチェーン店が沢山集まった巨大モールの中でぶらぶらするというパターンでしょうか。
10代の若い子たちもそんな感じで、仲間とモールでブラブラするのが定番だったようです。
NYCのような都心の10代が集うのはstreetsで、郊外の子たちはmalls。

しかし、そんな典型的なパターンはほぼ衰退の方向に向かっているようです。

The death of malls is going to reshape the teen experience in America

上の記事によりますと、アメリカは人口あたり小売り面積がイギリスの6倍、他のヨーロッパ諸国を合わせてもまだ広く、
世界でダントツの1位だそうです。逆に言うと、そこまでの面積は必要ないとも言えますね。
そんなモールの核店舗である、Macy'sとSearsが大規模な店舗閉鎖を発表しました。
Macy'sが68店舗、Searsは、Searsが41、Kmartが109の合わせて150店舗です。

モールには、若者に人気のアバクロなどのブランドも入っているのですが、データで見ると、
モールに来ている若者は決してメインの顧客ではなく、
彼らは親と一緒にモールまで来て、買物というよりは、仲間とたむろするのが目的で無料の公共スペース的な使い方をしていると。
顧客の主な買い方はオンラインにシフトしているそうです。

モールの閉鎖に伴い、若者はお手軽に集まってブラブラする場所というのを失いつつあり、
買物のみならず、たむろする「場所」もオンラインのチャットとか、オンラインゲームとか、そちらメインになりそうだとのことです。

個人的にショッピングモールはあまり好きではないので、モールが閉鎖すること自体はまあどうでもいいのですが、
若者が、顔と顔を直接合わさず(例えお互いのモニターに顔は映し出されているとしても)、オンライン越しの付き合いに流れていく
というのは何か腑に落ちないというか、モヤモヤしますね。

それは昭和時代の人間の単なるノスタルジーかもしれませんが、
モールの出現でもう既にstreetsは持たない子達が、
さらに大人の都合で、リアルでの「大人と離れて仲間と過ごす場」そのものを失うのが気の毒な感じもします。
おそらく、NYCのstreetsは無くならないと思うので、mallsを失う子たちは全然違う青春の過ごし方を重ねていくのでしょうか。
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