今年も残すところあとひと月あまり、本当に時間がたつのが早いです。
夏休みに日本に一時帰国した際、10代の頃からの友人とランチをしました。
彼女も若い頃は洋楽好きで、一緒にライブに行ったりしていました。
今はお互い家庭も仕事もあり、なかなかライブにもいけないね、と話していたら
「あの『ボヘミアン・ラプソディー』観た?」
と聞かれ、ランチの間、お互いの近況そっちのけでQueenについて、いかに素晴らしいか語り合ったのでした。
あの映画をきっかけに、彼女はQueen愛が再燃し、時間があれば家でDVDをひたすら観まくっていると。
やはりフレディは不世出のアーティストだとしみじみ思います。
私は去年の世界エイズデーのあたりに映画を見て、なんでこんな才能溢れる人がこうなってしまったのかなあ、
とぐるぐる心の中で複雑な感情が渦巻いていました。
唐突ですが、先日、日本が見事に世界一となった野球のWBSCプレミア12。
投手陣、特に中継ぎ、抑えがまさに「ピシャリ」という形容がふさわしい投げっぷりでした。
その中の1人で6試合無失点という福岡ソフトバンクホークスのルーキー、甲斐野央投手のことを検索したら
シーズン中の登場曲が、Queenの「I was Born To Love you」で、またフレディのことを思い出しました。
(甲斐野投手、I was born to be 鷹の頼れるセットアッパー、て感じですね。来シーズンも期待しています!)
Queen - I Was Born To Love You - 2004 Video
https://www.youtube.com/watch?v=Fna56a_r41s
この曲は歌詞もフレディが書いています。シンプルな単語ばかりでとてもわかりやすいですね。
詞を追っていくと、フレディはずっと誰かを愛したり愛されたりする「愛情の確信」を欲しながら
生きてきたのかなと、改めて思いました。
タイトルからして「君を愛するため僕は生まれた」
冒頭から
I was born to love you
With every single beat of my heart
Yes, I was born to take care of you
Every single day of my life
心臓の鼓動が打つたびに君を愛し、生涯毎日君をケアするため僕は生まれた、
歌詞としては、シンプルだけど熱い想いあふれる言葉の流れは
フレディのあのパワフルで美しい歌声ともマッチしていて、素晴らしい作品になっています。
しかし映画では、私生活でもフレディはこんな感じで
これは相手も大変だ、と思いながら、観ていました。
なんか、愛情の熱量とベクトルがすれ違うとだんだん溝が大きくなるのが目に見えるようでした。
冒頭の歌詞は、自分の子どもに対してなら、日常がこういう感じかな、と思いました。
特に子どもが幼い頃は
I was born to take care of you
Every single day of my life、
もちろんとても可愛いけれど、自分が生んだ以上はしゃあないなーという気持ち半分で
これを実感しながら過ごしていたように思います。
無条件で誰かに愛されている、大切にされているという気持ちを実感するのは
自己肯定感を持つために、とても重要な経験だと思います。
でも、相手あってのことなので、お互いにプラスになるような愛情の持ち方とは
考えすぎても良くないし、重すぎても軽すぎても良くないし、
なかなかバランスが難しいですね。