9月の第一月曜日は、Labor Day。週末から3連休です。
気象上の実際のところはわからないですが、習慣的には今日でいよいよ本当に夏が終わり。
明日から秋が本格的に始まる感じです。
今年は先週の水曜日にHurricane Idaによる大きな被害が出て、この週末はまだ災害の後片付けや調査が続き
心置きなく連休を楽しむと言う雰囲気ではありません。
昨日、NY州のホウクル知事が記者会見で大規模災害宣言に署名しています。
知事によると、少なくとも被災額は5000万ドル、被災家屋は1200戸に上るとのこと。
Gov. Hochul signs request for major disaster declaration after Ida destruction
https://www.ny1.com/nyc/all-boroughs/news/2021/09/05/gov--hochul-signs-request-for-major-disaster-declaration-after-ida-destruction
ホウクル知事も就任早々の大惨事で、これから復旧作業や災害対策の改定など大変だと思います。
また、NY市のデブラシオ市長も会見で、今後は暴風雨時の強制避難も考えなくてはならないと述べていました。
避難を呼びかけるだけでなく、消防や警察が危険と思われる住宅を直接訪問し避難を直接促す方法もあると。
今回、市内で犠牲になられた方は6軒中、5軒が違法に住宅に改造された地下住居だったとのことで
こちらの調査も始まっています。
確か数年前に、NY市内の住宅不足を削減するため、これまでは住宅には適さないとされてきた地下空間を
合法的に居住空間に変更する法律が通ったような記憶があり、調べてみたら、こちらでした。
リンク先のPDFの日付を見たら2019年5月29日とありました。
Basement Apartment Conversion Pilot Program (BACPP)
https://www1.nyc.gov/assets/hpd/downloads/pdfs/services/bacpp-term-sheet.pdf
もちろん無条件に変更して良いわけではなく、居住空間としての適性や安全性の確保等々、諸条件をクリアした上での話です。
とはいえ、借り手としたら合法か違法かなどは細かく調べず、案内されて居住用空間として、キッチンやバスルームなども
きれいに整えられている部屋、地下だとしてもこれは悪くないな、と思うでしょう。
TVのニュースで、犠牲になられた方の近隣住民も「こんな酷い鉄砲水は経験したことがない」と
口々に言っていましたし、せっかくの住宅不足解消のための案でしたけれど、
運用はもう難しくなったのではと素人ながら思います。
これからNY市の人口はどうなっていくのか、分かりません。
住宅の供給が増えても、賃貸も販売も価格はずっと上がり続けているので、
「誰もが安全な住宅に不安なく住むこと」簡単な話ではないなと痛感します。