New York ペット事情

日本の雑誌や旅行のパンフレットには

「毎日がエキサイティングな街、ニューヨーク！！」

などどいうコピーがよく躍っています。
ニューヨークの街じたいは大都会ですし、コピーのとおり、毎日どこかで何かが起こっています。
ただし、私自身はごく普通の庶民なので、毎日エキサイティングとは程遠い生活を送っております。
そんな日常でも、周りがエキサイティングなのでハプニングに遭遇することはあります。

日本で時々、ペットをケージに入れて電車に乗ってこられるかたがいますね。
ニューヨークも同様で、地下鉄で、大抵、犬か猫ですがケージに入れたペット同伴のかたを
見かけます。

今日、地下鉄に乗りましたら、虫かごのようなものを持って立っている若い女性がいました。
しかし、中は空っぽ。結構混んでいたので、そのカゴのようなものがチラッと見えただけでした。
なので特に気にも留めずにいたのです。すると、

何故かその近くに座っていたカップルが「ひいぃ～」という視線とともに、スクっと席を立ったのです。

虫かごの周りだけ人がしゅるっと空いたので、ようやく事情がわかりました、
なんとその女性は、虫かご（のようなもの）からペットの蛇を出し、自分の腕に絡ませていたのでした。

といってもキングコブラのような恐ろしい外見ではなく、
種類はよくわかりませんが体長30センチほどの、毒はなさそうな細くて肌色の蛇でした。それにしても、
自分の顔の横20センチぐらいのところで、いきなり見ず知らずの蛇がクネクネしたら
誰でも「ひいぃぃぃ～ッ！」ではないでしょうか。しかも地下鉄車内という空間で。

地下鉄に持ち込み可能なのは、犬猫の場合盲導犬以外はケージに入れた小型のもののみ、
だったと思いますが、蛇はどういう扱いなのか記憶にありません。

蛇の飼い主の女性の目が、うっとりというか恍惚としてたのが何ともまた…。