12月1日、今日のNYCは、朝から気温が上がらず冷たい雨が降っています。
体感温度は実際の数字より寒く感じますね。
11月中ば以降、少し気温が下げ止まってギリギリまで残っていた紅葉も、
この雨できっと散ってしまうことでしょう。
そしておなじみ、ニューヨーク公立図書館前のライオンも
冬のホリデーバージョンになりました。
心なしか、ライオンの顔が嬉しそうに見えます。
長年このライオンも、特に深い考えもなく当たり前のように見続けてきて、ふと
ただの「図書館のライオン」じゃなくてちゃんと名前がついているのかもしれない、
と検索してみたらやっぱりありました。
公式サイトによりますと、対になった2頭のライオン像は1911年に置かれ
現在の名前であるPatience and Fortitude(忍耐と不屈の精神)が付けられたのは1930年代だそうです。
当時のラガーディア市長が、ニューヨーク市民が経済恐慌を乗り切るべく、こう名付けたのでした。
The Library Lions
(https://www.nypl.org/help/about-nypl/library-lions)
図書館なのに何故だろうと思ったら、そういう時代背景があったのですね。
「叡智」とか 「哲学」とかではなく、経済恐慌を克服するべく「忍耐と不屈の精神」。
さすがウォール街のある経済の中心地、ニューヨークらしいなと思いました。
…ただ、不況だけでなく、人生のいろんな局面においてPatience and Fortitudeは必要だと
歳を重ねるにつれ、しみじみ思います。