そんな○○に魅せられて

ニューヨークのトマソン?

急激に下がっていた気温が、このところ少し持ち直して
見納めになりそうだった紅葉も、もうしばらく楽しめそうなNYCです。

そして雪が降る前に終了させたいのか、あちこちでロケ隊のトラックが停まっていて
撮影をしているのを見ます。

 

NYCのイエローキャブのシーンを撮るのか、
撮影用と思しきフェイクのタクシーに何やら道具を取り付けていました。

2018年の場合、NY市内での撮影許可は9千件以上ということです。
(引用:Parking issues caused by film and TV production in NYC leaving some residents frustrated
https://www.fox5ny.com/news/parking-issues-caused-by-film-and-tv-production-in-nyc-leaving-some-residents-frustrated)

撮影許可の必要の有無については下記のサイト参照。
(Mayor's Office of Media and Entertainment:Filming Permits https://www1.nyc.gov/site/mome/permits/permits.page)

そんな感じで、撮影が続いているのと、相変わらず建て替えや新築の建設工事の現場も多く
キョロキョロしながら歩いてましたら、ふと、こんなものが。

割と最近建った高層マンションの壁面に、くっきりと隣の建物の屋根の形が残っています。

これはもしかして…「トマソン」?

唐突に学生の頃大ブームになっていた「超芸術トマソン」という本を思い出しました。

うろ覚えだったので、wikipediaで「トマソン」の定義を見直しましたら(以下引用)

超芸術トマソン(ちょうげいじゅつトマソン)とは、赤瀬川原平らの発見による芸術上の概念。不動産に付属し、まるで展示するかのように美しく保存されている無用の長物。存在がまるで芸術のようでありながら、その役にたたなさ・非実用において芸術よりももっと芸術らしい物を「超芸術」と呼び、その中でも不動産に属するものをトマソンと呼ぶ。その中には、かつては役に立っていたものもあるし、そもそも作った意図が分からないものもある。 超芸術を超芸術だと思って作る者(作家)はなく、ただ鑑賞する者だけが存在する。

(引用終わり)

今日見つけた壁が「トマソン」なのかは、
「 まるで展示するかのように美しく保存されている」
という点が不明ですね。

厳密にはトマソンじゃないのかもしれません。
長期間定点観測してみて、残っていたら、勝手に「私的トマソン」と考えようかなあ、
と思ったりしています。鑑賞する者=私、は存在しているわけですし。

けれども、この建築ブームであっという間に消されるか、見えなくなってしまいそうな気がしています。 

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