先日の記事で、ホリデーシーズンの安全対策について書きました。
そちらは特定の時期に限った話ですが、ホリデーシーズンとは関係なく
カリフォルニアの高校でまた銃の乱射事件があり、無差別に撃たれた生徒2人が亡くなり、
犯人の生徒は自らを撃って命を断つという最悪の事態となりました。痛ましいです。
NYCの高校の場合、受付に銃を携帯した警察の警備員が常駐していて、
多くの学校では、入口に空港で使われているような金属探知機が設置され、
登校してきた生徒は、毎朝そこを通ってから教室に向かいます。
最初、金属探知機の話を聞いたときは、高校にそんなものがあるとは信じられない気持ちでした。
一方で、学校での銃撃事件に対しては、一定の抑止力になっているのかなとも思います。
他に気になったのは
大学の親睦パーティーに参加した学生が亡くなる事件です。 今月だけで4人だそうです。
4 frat deaths this month, 2 this week alone. What's going on with fraternity hazing?
(https://www.usatoday.com/story/news/education/2019/11/12/sdsu-frat-death-wsu-fraternity-party-house-college-hazing/2576537001/)
fraternityというのは男子学生の集まる親睦パーティーだそうで、そこでの「いじり」(なのか「いじめ」?)
が原因と思われる状況で、学生が亡くなっています。
そのようなパーティー主催の団体は、大学でボランティアやイベントの開催、コミュニティづくりなど
様々な活動を行っていて、参加すると他の学生や上級生と繋がりができて
充実した大学生活が送れる、ということで、参加するメリットも大きいようです。
全ての原因ではありませんが、新入生の10代の学生にも酒類が提供されていたということです。
そのような席で、上級生にお酒を勧められて断るのは、場の空気もあるでしょうし、
その後の大学生活に影響するかも、と考えるとなかなか難しいと思われます。
新入生に対する「手荒い歓迎」というか、一種の通過儀礼的な意味合いもあるのでしょう。
この事態を受けて、大学当局が、そのようなパーティーを中止させるという措置を取ったりもしているようです。
日本でも大学でサークルの新歓コンパで新入生にお酒を飲ませ、
急性アルコール中毒になったりという事件が時々あります。
親御さんにしてみたら、高校でしっかり勉強して、いろいろ頑張ってきたのに
希望溢れるはずだった大学生活で、入って早々子どもがそんなことになってしまうなんて、
やりきれない気持ちで一杯だと思います。
お酒だけでなく、ドラッグや喫煙も、好奇心のほか、友達に誘われて手を出してしまうことも多いようです。
アメリカは個人主義だから、と日本にいるときは思っていたのですが、
こちらで生活してみると、若者間のpeer pressure(同調圧力)というのはなかなか強くて、
仲間内で「No」とは、言いづらい雰囲気があるようです。 その点は日本とあまり変わらないと思いました。
(個人の感想です)
peer pressureがいい方向に働くこともありますし、なかなか難しい問題です…。
こういう状況を上手く渡っていく人間だけがやっぱりアメリカ社会で成功するのかなあ、
とダメ人間の私は思ったり。