『ぜんまい』が夫の好物だと知っている友達が、ご自分の故郷のぜんまいを送ってくれました。 「ご主人が、元気になったら食べさせてあげてね」・・・と。
国産のものなど貴重なのに、本当に有難いことです。
入院中の夫は、今も食事制限が続いていますが、元気になって物が食べられるようになったら、いの一番に煮てあげたいと思っています。
むかし・・・。
結婚したばかりの私に、姑は言いました。
「この子(夫のこと)は、ぜんまいの煮たのが好きだから、時々は作ってあげてね」・・・と。
『はい』と、返事はしたものの、内心は『はあ・・?』と言う感じでした。
だって、結婚するまで親元で、しかも、上げ膳据え膳で暮らしていた私ですから、お料理らしいお料理が出来るはずもなく、ましてや、ぜんまいを煮ることなど、想像すらできなかったのです。
まだ、インターネットでレシピを検索できる時代でもありませんでしたし・・・。
いま思えば、「お姑さん、ぜんまいの煮方を教えてください」と、素直に言えば良かったのに、その時は、その言葉すらも思い浮かびませんでした。
それどころか、「お姑さんは、私を試しているのかしら・・・?」と、ユーウツになったりして。
あれから数十年。
今では、『ぜんまい料理』もいろいろ作れるようになりました。 !(^^)!
夫が退院してきたら、黙って、『ぜんまいの煮物』を目の前に出してあげようと思います。