「光る君へ」最終回。
初回、
平安時代らしからぬ言葉遣いで、
なんだかな~で始まった「光る君へ」でしたが、
衣装の美しさ、
映像の美しさに引き込まれていきました。
十二一重は12枚でなくても良いと聞いておりましたので、
何枚だろうと数えてみたり、
色重ねの奥義を堪能し、
女房たちの小部屋や、
調度品の本物らしさや家や庭の作りなど、
その精巧さに目をみはりました。
貴族の館でも上級貴族と下級貴族では室礼まで違いましたし、
京都・越前・太宰府とそれぞれの建築は変えてありました。
時折登場する庶民の家や衣装にも目がいき、
何を履いているのだろうと足元にも目を凝らしました。
海や湖の輝く白波など、
心にのこる映像が盛沢山でした。
音楽も良かったですね♪
当時、
貴族は人口の0・0003パーセント以下ということのようです。
貴族はほんの一握りで庶民のほうが断然多かったのですね。
都の京都では1パーセント前後だったようですが、
人口が正確ではなかった時代ですので
数字はあやふやなものなんでしょうけれど、
貴族階級がおられたからこそ、
ひらがなが生まれ、
我々もこうして文字を書き連ねているのですねぇ。
私の記事は不備が一杯だったと思いますが、
最終回は写真で振り返って終わりたいと思います。
°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°最終回「光る君へ」°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
まひろ(紫式部)と三郎(道長)の出会いから始まりました
母を道長の兄に殺されたことを打ち明けるまひろ
架空の人物と言う設定の
散楽の直秀は人間的魅力がいっぱいでした
道長の偽弟役にもなったりの大活躍
でも虫けら同然に扱われてしまい道長は慟哭します
道長が直秀に扇子を持たせたところは胸を打たれました
廃屋の月明かりの中で結ばれる道長とまひろ(紫式部)
セットの見事さには目をみはりました
若き頃ふたりの逢う瀬はいつもここでした
のちに太閤と呼ばれる道長は
この正妻倫子のお陰で人生が開いたのではと思います
ですが妾が何人もおったわけですから
正妻の倫子には辛いことも沢山あったことでしょう
その上このドラマにおいては
道長とまひろはソウルメイトという設定なのですから
昨晩の放送では非常に辛い想いで倫子を観てました
道長が布団から出していた手は倫子へでなく
まひろを求める手だったのでしょうし
それをわかって布団へ戻す
正妻の倫子がお気の毒すぎました
けれど最後を看取ったのが倫子で良かった・・・
まひろ・・・と道長の魂はまひろに会いに来たけれど
私は正妻なので(笑)
どうも倫子の心に寄り添ってしまいます
しかし
道長の後ろ盾がなければ
高価な紙は手に入らず『源氏物語』も生まれなかったかも
「香炉峰の雪は簾をかかげてみる」の清少納言
ファーストサマーウイカさんの演技は良かったですね
昨晩は老けメークすぎましたけれど
清少納言に『枕草子』で励まされる定子
白い寝間着に袿姿の定子は儚げで綺麗でした
いつもいつも一条天皇は上品で
どんな御姿も絵になり
品格のおありになる天皇でした
一条天皇に嫁ぐのにも「仰せのまま」にしか言えない彰子でしたが
年月と共に人間的にも成長し
やがては賢后と言われるようになられました
道長を支えた四納言
源俊賢・藤原行成・藤原公任・藤原斉信
この方たちの支えがあってこその道長だったんでしょう
書でも後世に名を馳せた藤原行成は奇しくも
道長と同じ日に亡くなります
見し人の なくなりゆくを 聞くままに
いとど深山ぞ 寂しかりける (藤原公任)
消え残る かしらの雪を はらひつつ
寂しき山を 思ひやるかな (藤原斉信)
道長より9才年上の実資は
いつも筋を通し権力におもねることなく中立でした
道長は具合が悪かった時も起き上がり実資の訪問だけは受け入れたとか
彼が綴り続けた『小右記』は後世の貴重な史料になったことでしょう
紫式部の父の為時には常に爽やかな空気感が漂っておりました
この父あっての紫式部
どの場面にも心を打たれましたが
子息に亡くなられた為時を見るのは辛すぎました
父母や妹にも亡くなられ不運な伊周・隆家兄弟でしたが
弟の隆家は寛仁3年(1019)刀伊の入寇のおり
指揮官として国を守りました
昨晩放送では
まひろ宅に見えてましたね
物語が天から舞い降りてくるような演出で
源氏物語が書き始められ
月がサブテーマになっていたような「光る君へ」
月の映し方が幻想的で
その色合いが物語を深めており
サブテーマも「約束の月」「月夜の陰謀」「月の下で」「望月の夜」
昨晩!偶然望月でしたね
こちらでは曇っていて見えませんでしたが
前夜は煌々と輝いてましたよ
道長の病床での介護の日々も最初は三日月位でしたが
月の形の変化で日が過ぎるのを表しておりました
三郎がそっと手を出すと手のひらに鳥がやってきました
道長を永久の国へ送る前に
まひろの語りはじめる物語
こういう脚本には心を打たれました
死の前に穏やかな喜びの気持ちになるっていいですものね
道長を送り
9才から軒先にかけて置いた鳥かごも片付け
私が鳥になって見知らぬところへ行こうと思ってと
また乙丸を従え旅に出るまひろ
そこへ東北で戦が始まったと駆け抜けていく武者たち
道長さま嵐がくるわ
武士の世の足音が近づいてきていることを
道長に心で語りかけている終わり
・・・
ドラマ出演の小麻呂・小鞠・小丸の猫ちゃんたちも
微笑ましかったです
なお「光る君へ」では
政(まつりごと)は史実に沿って書かれており、
恋については創作のようでした。
ですので私としては周明が生きてたら、
一緒に宋へ旅立させてあげたかったのですが、
やはり絶命で残念でした。
でも直秀にせよ周明にせよ
私の心の中では生きていますよ
雅な1000年前後を描いた平安時代のドラマでしたが、
今なおこうして続いている我が国。
色いろなことを乗り越えてきた我が国。
有難うでいっぱいです。
そして誇りです。
長い記事を読んでいただき有難うございます。
皆様のおかげで、
何倍も楽しめたドラマとなりました。
重ねてお礼申し上げます。
NHKからも沢山の写真をお借りいたしました。
有難うございました。
°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°完°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
今回コメント欄閉じてます。