「魔王」のDVDは
発売が決まって、比較的すぐにアマゾンで予約して
発売日当日に手元に届いていました。
私が買った初めてのドラマのDVDです。
魔王のDVDを注文するまでは、
ドラマのDVDって高価だし、買う人っているのかな
って思っていました。
本編が6枚のDVDで、他にブックレットと特典映像のDVDが付いています。
本編の6枚目のDVD以外は、何度も見ているのですが
最終回が入っている6枚目のディスクだけは、ずっと見ていませんでした。
昨日の夜、主人が帰ってくるまで1時間ほど一人でリビングにいる時間があって
特に見たいTV番組もないし、雨が降っているし
どうしても成瀬さんを見たくなって、もう大丈夫かなと思って、
6枚目のディスクを見ることにしました。
私は「魔王」はリアルタイムで初回から観ていましたが
初回を見るときは、大野さんのファンではありませんでした。
「魔王」を見ているうちに、いつのまにか大野さんに夢中になっていて
はじめは、成瀬さんが好きなのか
、大野さんが好きなのか
なんて、
真面目に悩むくらいでした
でもね、今だったらわかります
大野さんが演じている成瀬さんが好きだったんです。
だから、大野さん以外が成瀬さんを演じていたら
こんなに印象に残るドラマではなかったと思います。
9月12日の最終回の日は、よく覚えています。
私、成瀬さんが死んでしまうって想像していなかったので
ショックすぎて、月曜日まで一睡もできませんでした。
だから、最終回を見たら、また眠れなくなるかも?と、思って、
見ることができなかったのです。
成瀬さんは悪くない。
このドラマを見ていて、何度もそう思いました。
お母さんと弟と一緒に撮った写真が入っているオルゴールを
しおりに預けて、芹沢に殺されに行く成瀬さん。
自分を殺させて、今度は芹沢に殺人罪の罪をちゃんと償ってほしかった。
それだけだった。
自分の命は芹沢に殺されるためのもの。
だから、それまでは死ねないと、
おなかをナイフで刺されているのに、
刺されていることを隠すために、背広のボタンを閉めて
よろよろと歩いていたのに
芹沢との待ち合わせの場所まで来たら、痛いのを隠して歩いて…
このドラマの中に、大野さんは見えない。
全部成瀬さんそのものに見える。
2年前の今頃は、このドラマの撮影中だったのですね。
もうドラマが終わってずいぶん経っているのに、
白百合の花を見ても黄色いフリージアを見ても
花火を見ても、ハーモニカを見ても、2匹並んで飛ぶ蝶を見ても
そして、雨の日の夜も成瀬さんを思い出します。
昨夜、やっと6枚目のディスクを最後まで泣きながら見ました。
でも、もう大丈夫
昨夜はぐっすり眠れました。
成瀬さんが好きだったのでなく、
成瀬さんを演じている大野さんが大好きなのだって、はっきりわかったから。