誰だって 寒い人生はイヤ だよね？

私は意外？にも　料理好き　
もっとも　私の場合は　美味しいものを食べたいという　いわゆる食い意地（笑）
けれど　世のイイ女・ハイソな女は　料理に力を入れる場合が多い

まあ　その人たちの場合は　高級な自分の付加価値や意外性狙いかもだけど
学歴　家柄　職業　外見　教養　すべて整っていて　なお「すごいでしょ？」的な
それが　魅力と映るか　嫌味と映るかは　受け手の心次第だけど（笑）
完璧を目指す彼女らは　落ちがあってはならないのだろう
たとえ　日常的には家政婦さんに　おまかせだったとしても
いや　日常の義務ではないからこそ　力を入れることができるのかも

私の母は　早朝から深夜まで仕事漬けで　雑な料理しかできなかった
そんな母を　父はよく叱っていた　が　経営補佐をする母を　仕事から解放もしなかった
世の中には　共存が困難な　相反することが　多い
だから　私は知っている　完璧などありえないことを

なのに　私はどうして　完璧を目指すのだろう
仕事ができれば　素晴らしいじゃないか
さらに　女性として輝けば　素晴らしいじゃないか
でもピアノができれば　もっと素晴らしい
その上　語学が堪能なら　もっともっと素晴らしい　
そんな欲が　私を常に　駆り立てる

現状維持でいい　楽しければ　ラクできれば　それでいい
そう言う人がいるけれど　私は　それは本心ではない　と　思っている
向上心を持てば　自分のダメな部分を　見つめざるを得なくなってしまう
それが怖いのだろう　と
自分を否定することになるくらいなら　籠っていようと　するのだろうか
都合のいい世界だけで　生きて行こうと　するのだろうか

そして　そのことを　非難されない世界だけで
安穏と生きていけたら　それでいいのだろうか――

とりあえず　今日の私は　ピアノへ向かう
じゃなきゃ　ピアノの先生に　顔向けできない
誰のためでもない　自分の評価を上げるために　向かう
そんな私は　素晴らしい？
いいえ　きっと　誰もが　本心は同じ

「ない」「できない」は　隙間
みんな　誰だって　隙間があれば　寒いんだよね
己で隙間を埋めようとするか
誰かに依存するか
それともペンギンみたいに寄り集まって　温め合うか
やり方が違うだけなのかも　ね

誰もが　春を　待っている

　　　　　　　　　　　by　HOLY