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実話ですよ~(泣)
黒(チャコールグレイだったかも)に、それはそれはステキな彼岸花の染め上がった、大胆でモダンな友禅でした。
振り袖用の仮絵羽でしたから、私が買えば袖を切ることになり、せっかくの柄がもったいないことになるのはわかっていましたが、それでも、それでも、欲しかったのです。
「あなたには、ちょっと…」
って、なんだ!?
お客を選んで売りたいのなら、隠しておくか、『美人限定』『若い子限定』『長身限定』って、書いておいてほしい。
もう1件でも、一番奥に飾ってある『七宝模様の白大島』を買いたいといったら、「え?あれは…」と言葉をにごされて、買えなかったことがあります。客寄せ用の「お飾り」??
好みでないモノは、たとえタダだっていらないけど、ホントに欲しいモノはたとえ百万を超えたって欲しいのに、好きでもないモノは売りつけられて、ホントに好きなモノは買わせてもらえない、不思議で理不尽な着物業界…の、(たぶん、ごく一部の…)あり方…
好きなモノを、好きに選んで、好きに買う。
洋服では当たり前のことが、着物ではできないのです。
私は着物は好きだけど(好きだからこそ)、着物業界には時々「あんまりだぞ!」と思うことがあります。
よろしかったら、応援よろしくお願いします。
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