こんばんは、やびまるです。
今日のお昼にこの出産報告を書いてて
半分くらい?書いたところで
看護師さんに呼ばれて
そこからすっかり忘れていたら
全文消えてました
またまた思い出しながら
一生懸命書こうと思います。
これは出産までの数日を
自分自身が美化しない(笑)ためにも
しっかり残しておこうと思います。
長文になりますが
お付き合い頂けますと嬉しいです。
遡って、6月17日。
世の中は父の日で大盛り上がり。
我が家も実家に帰って
大切な父親を囲んで
家族みんなでプチパーティーを開きました。
妹の特製絶品ケーキや
(しかもミルフィーユだって!)
母のサンドウィッチ…
美味しいコーヒーとみんなの笑顔。
あー楽しかった、って感じで
夕方には解散になって
私たち夫婦も
さーて今夜は何を食べようかね、なんて
ノンビリ過ごしていました。
もんちゃんは大のお肉好きなので
「ステーキ近所のステーキ屋さんに行きたい」
と贅沢を宣うので
「じゃあお勉強頑張ったらね〜」
と軽く受け流してたらそこから超頑張って
本当にやり遂げちゃいました…
「ステーキ」
と嬉しそうに振り返るので
「分かった分かった行こう」
車を走らせる事1分。
美味しいステーキ屋さんに到着…って、大混雑
その映像が目の前に飛び込んできた瞬間
二人してステーキを喰らう夢をかなぐり捨てて
スーパーに寄って
おかずの材料を仕入れ帰宅。
焼肉ジンクスならぬ
ステーキジンクスは叶わなかったので
豚肉ジンクス(なんでもジンクスにするな)
ってことで豚肉のえのき巻きを作って
食卓に並べよ…う…って、お腹痛い
いや、気のせいじゃない
なんか痛い…
しばらくすると落ち着くんだけど
これがなんかいつもと違う。
「陣痛じゃないの」
「えーいや、まっさかぁ」
まっさかぁってことはないよね(笑)
40週超えてるんですから
まぁ様子みようってことで
間隔を測り始めると
なんと15分間隔!!!
うぉおあおお
ガッツリ間隔掴んでますやん
この頃の痛みは
たしかに生理痛の重たい感じ。
でも生理痛に超慣れてる私は
気の紛らわし方も知っている。
何より陣痛を心待ちにしていたので
痛みが云々ってより
やっと来たかオーーイみたいに
一気にテンションが上がって
お風呂に入ったり
入院用バッグの中身を
再確認したりして
10分間隔になったところで病院に電話。
「10分間隔です〜♪」
なんて嬉しさ混じりの感じで電話して
じゃあ荷物持ってきてくださいってことで
ワンコ達にお留守番をお願いして
車を飛ばすこと10分で到着。
ズックンズックン等間隔で痛むお腹を撫でながら
(もうすぐ会えるわよ!もうすぐ!)
と心の中で繰り返していました。
すぐに病院に入って
もんちゃんはロビーで
わたしはモニター室に案内されて
お腹をチェック!
「うんうん、張り等間隔で来てますね。
でもまだまだ今7分とかだから
これからかなー?内診しますね」
内診とは子宮口が
どれくらい開いたかを
指を突っ込んで確認する行為。
時間は午前0時を過ぎた頃でした。
その頃既に私は
子宮口4センチくらいは
行ったな!と確信していました。
ずっとゼロゼロ00言われてた私も
この陣痛で一気に来たぜよ(ドヤ)
こんな感じですね。
「えーと、…うーんとね
0センチ!先は長いね」
……は?マジで?
何これ新手のドッキリ?
0センチなのに
グングンやってくる痛み。
息をするのもキツくなってきて
ベッドの柵にしがみついてた。
なにこれ全然
生理痛とかの痛みじゃない。
例えるならば
毎回雷に撃たれる
って感じでしょうか。
(撃たれたことないけど)
1時間ほど様子を見ても全く変わらず。
息が上がってくる。
シンドイ。
「うーん、子宮口開かないと話にならないから
お家に帰って様子を見てね!
今、入院部屋満床だし、今入院しても
産まれそうにないからね」
え
ちょっと待って。お願い!
この痛みで帰れと?嘘でしょ
病院に行けば
なんらかの進展があって
もう安心して良いんだ、と思ってたのに
まさかの帰れコール。
これには…
本当に………途方にくれました。
恐らく顔面蒼白で
助産師さんの話を聞いていた私。
「もしシンドイって思ったら
またお電話ください
もしくは陣痛間隔が5分になったら
また来てもらって良いから!ね!」
ね!なんて言われたら
ハィ。。。としか言えず
泣く泣く帰宅。
そこからが地獄の始まりでした。
家に帰っても
とにかく痛いってんで
ソファにしがみついて陣痛に耐える。
間隔を測って
とにかく早く5分になって!!と願う。
もんちゃんはずっと背中をさするも
眠たさの限界が来て途中でウトウト。
激キレする私。
朝の5時。
5分間隔になってきた
この時点で私、クッタクタ。
汗をわしゃわしゃかきながら
病院に電話すると
「はーい!来てください」
ってことで、またさっきと同じ道を
同じように車を飛ばして到着!
痛いよ。痛いよ。助けてよ。
もんちゃんはロビーで
私はモニター室に案内された。
そこからも一人で陣痛に耐えて
吹き出す汗に涙も加わってきました。
間隔は確かに5分。
先生が入ってきて内診。
お願い。子宮口、お願い。本当!
「……えーーーとね
1センチ開くか開かないかくらいだね。
今、入院はさせてあげられないよ。
不安だろうけどみんな越えてるとこだから。
お家に帰って様子を見てね。」
この後帰りの車で大泣き。
このまま居なくなりたいって
本気で思ったし
病院を変えればいいんだ!とか
みんなで私に意地悪してるんだ!とか
いっぱいいっぱい泣きました。
大丈夫。違うよ。
お腹の子も頑張ってるから
大丈夫だよ。もうすぐだよ。
そう言ってただ
私を抱きしめながら
背中をさすり続けるもんちゃんに
嘘ばっかり!そうやって一緒に
私を騙してるんだろうが!!!!
と罵ったりもしました。。。
苦しみの中顔中涙にして
寝室のベッドで横になるも
痛みが5分間隔でくるから勿論寝られない。
毎度体が2つに折れる感じが
憎くて辛くて
何よりこの辛さを
病院の先生も助産師さんも
受け入れてくれないことへの孤独感で
叫びまくりました。
そのままリビングで
間隔を測りながら痛みと向き合ってる時
電話が鳴りました。
病院からでした。
「あれ?今日検診ですよね?」
いえ、明日です。
とか細い声で返すも
「今日の10:30から予約入ってますよ?
もう陣痛もきてるんだよね?
今から来てもう一回診ましょうかね」
はぁ。じゃあ、行きます。
体も心もクッタクタ。
同じだけもんちゃんもクッタクタ。
二人でまた同じ道を
車を飛ばして行きました。
「…何回行けば良いんだろうね」
車の中での会話はこれだけでした。
検診で病院に行くも
尋常じゃない混み具合で
今までは夜中の病院だったから
すぐにモニターだったのに
カナリ待たされました。
その間も痛みに耐える。耐える。ただ、耐える。
夜中の病院は
出産間近の妊婦さんや
その家族ばかりだから
痛い!痛い!ってなってても
全然普通のことなのに
昼間の病院は
妊婦さんだけでは勿論ないし
だから私が
陣痛を迎えるたびに
同じロビーで待つ女性たちが
ギョッとして
少し席を離れたりします。
これもまた、辛かった。
2時間待って内診。
「子宮口開いてないからね
今は全然前駆陣痛レベルだからね!
頑張ってね、じゃあまた次の検診で」
いや、もう来ませんよ…
このままどこかに行っちゃいますよ…
答えもわかってたのに
(だってさっきまで夜中の外来で
ここの病院にいたんだもの)
またホイホイ検診にやってきて
同じこと言われて帰される。
面白さすら感じて
もんちゃんの元に戻る。。
「まだまだだって……」
「…そっか」
会計で名前を呼ばれて
今までの夜中の診察の分と
今日の検診の会計です♪と
17500円のレジの数字を見て
情けないやら悲しいやら
溜息も出ませんでした。
助成の券も使い果たしてたから
今回の検診は実費(10割負担)。
答えもわかってたのに
いっぱいロビーで待って
また次回ねで終わって
陣痛の痛みも酷くなってるのに
子宮口は頑固に開かなくて
何に怒ったら良いのやら(自分?)
疲弊しまくってたので
もう何も考えられませんでした。
その日の夜22時。
また間隔を測ると
3分間隔に。
流石にもう行こう!!!
声を張り上げるもんちゃんに
何も言わずに車に乗せられて
また同じ道を車で走りました。
病院に着いてすぐ
もんちゃんはロビーで待…(ry
子宮口をすぐ測ってもらうと
2センチ行くか行かないか
でももうこの段階で限界。
体も心も、再起不能でした。
その時の助産師さんに
「キツイね。部屋、満床だけど
もう入院しちゃおうか?」
と言われてお願いします、と伝えると
「じゃあご主人には帰ってもらうね」
付き添いNGの病院だったので
3時過ぎ、ボロボロのもんちゃんは一人
帰されました。(本当に可哀想だった)
2〜3分間隔でくる陣痛に
声を上げて苦しんでいると
助産師さんが大丈夫、大丈夫と
背中をさすってくれます。
「寂しいから、1人にしないで」
やっとの思いで出した声に
助産師さんは「良いよ!そばにいる!」
と言ってくれました。
痛くて痛くて
てかもう痛いってなんだっけ?
って壊れるくらいになってる時
助産師さんに最後のお願いをしました。
「帝王切開に切り替えてもらえませんか?」
え!と驚くように声を出した助産師さん。
「……キツイよね。
分かるよー分かる。
けどウチの先生は簡単にはOK出さない。
理由がいるのよ。帝王切開には。
それになにより
帝王切開は産後が地獄。
今きついけど、帝王切開は難しいよぉ」
死刑宣告のような言葉に
声も出なくなりました。
6時。
夜中からずっと
隣にいて背中をさすってくれる助産師さんが
「7時に院長先生が来るから
帝王切開…話してみようか?」
と言ってくれました。
7時半。
院長先生が来て内診。
「子宮口2センチね。
まだまだ前駆陣痛だから頑張ろうね」
その声を聞いて
先生に帝王切開を懇願しました。
「お願いです!!!!!
お願いですから、帝王切開してください!!
お願いします!!!!」
え!?
先生が振り返って
「帝王切開って…
そしたら2人目もそうなるよ?
お腹切るんだよ?
せっかく最高の状態で陣痛を迎えてるのに
なんでわざわざその選択肢なの?
最後の手段なんだよ?分かってる?」
もういいから切れ馬鹿野郎がぁあああ!!
顔中から
いろんな汁を飛ばしながら
とにかく懇願しました。
朝の9時。
ずっと付き添ってくれてた助産師さんが
帰る時間になってしまって「帰らないで!」と大泣き。
もんちゃんが来てくれました。
そして新しい助産師さんにバトンタッチ。
この人が結構しんどかった〜(失礼)
若めの助産師さんで
バッキバキのフレッシュゴリ押し系。
「がんばろ☆ね!」
もんちゃんと二人で
陣痛逃しをしてる時も
ヒャイ♡とやってきて
なんか色々語って来る。
ウザい…痛い…
さっきの助産師さんを返して…
午後0時。
その助産師さんに
今朝のことを話して
院長先生に説得してもらえないか
もっかい頼んでみました。
「え!帝王切開なんてダメだよ!」
頭ごなしに否定するから
もう体力の限界なんです、、、と話すも
「じゃあ、今から促進剤使って
マックスまで頑張って
それでもダメなら帝王切開にしたら?」
そのわざわざマックスに行く意味が
よく分かんないし
既にこっちはマックスマックスマックスなんで
もう帝王切開でお願いします…
「後悔する人もいっぱいいるよ?
帝王切開は逃げだよ!
今逃げて良いの?ここまで頑張ったのに」
気付けば沢山の助産師さんに囲まれてて
心配そうに代わる代わる
皆さんが声をかけてくれてたような気がしますが
(ここら辺から特に意識が弱い)
どなたの説得ももう聞けず。
そもそも私は
帝王切開を[逃げ]だとは
一切思っていないので
その言い方には余計頑なになりました。
こっちも折れずに話をしてると
やっとこさ重い腰を上げて
院長先生を連れてきてくれました。
「帝王切開にはリスクがつくよ?
……でも3日経つもんね。
あなたの場合
分娩停止扱いになるし
帝王切開も可能だけど…
切るんだよ?良いの?
もし帝王切開するなら今日の夕方になるから
それまでは陣痛ずっと来るよ?良いの?」
とにかくすぐに同意書にサインして
帝王切開に切り替えていただくことに。
午後0時半。
帝王切開決定。
4時半手術開始となりました。
確定後
とにかくそばにいてくれるもんちゃんに
感謝しながら陣痛逃しをしました。
助産師さんは理不尽だったようで
あんまり部屋に来なくなりましたが
それが逆に有り難くて(笑)
もんちゃんと残りの数時間
とにかく陣痛を乗り越える事にしました。
午後3時。
「シャワーに入ってね☆ポィ」
と助産師さんに手術着を渡されて
シャワールームに案内されるも
3分間隔で陣痛が来てて
シャワールームではいつくばるように洗い
その後も陣痛を乗り越えるために
トイレに入って4時まで待ちました。
(その間もんちゃんは一人でアタフタ)
午後4時。
麻酔を打つために移動。
もんちゃんとサヨナラをしました。
午後4時半過ぎ。
麻酔科の先生到着。麻酔を打つ。
テンション上がって来て震えが止まらない。
もう、会えるんだ!
やっとやっと、会えるんだ!
繰り返し声に出して
我が子との対面を今か今かと待ちました。
やった!もう苦しまなくて良いんだ!
私頑張ったんだ!
我が子に会えるんだ!!!!
20分ほどして
先生たちが到着。
そこからは早かったし不思議な体験でした。
ステーキのお肉を
私の体の上で切ってるような
ゴシゴシゴシとした動き。
カチャカチャと鳴る器具の音。
先生たちの声。
麻酔科の先生は
私の頭を撫でながら
「赤ちゃん、もうすぐですね」と
声をかけてくださいました。
「今から子宮押すから
ここ痛いよ!乗り越えるよ!」
超絶美女の看護師さんが
私の手を握って
頑張ったね!もう少しだよ!と
声をかけてくれました。
よーーーーーし!
もうすぐ赤ちゃん出るよーーー!!!
先生の声が大きくなりました。
「この後、赤ちゃんお顔の横に来るよ。
その後すぐ眠くなっちゃうからね。
お疲れ様!おめでとう」
麻酔科の先生が笑顔で言った瞬間
「赤ちゃん産まれましたぁああああ!
17時15分!書いて!17時15分、男の子ですよぉおおお」
パァァアアアっとオペ室自体が
明るくなった感じがして
可愛い赤ちゃんが隣に
ふわぁあああっと舞い降りて来ました。
お母さん、おめでとう!!
おめでとう!
おめでとう!!!
おめでとう!!!!!
…私ともんちゃんの赤ちゃん。
ありがとう…おめでとう…
この声を最後に
意識がなくなりました。
2018年 6月19日
2800gの可愛い男の子が
我が家にやってきました。
「…さん、やびまるさーん」
目が開かない。
どこだろ、あっ、えっ。
「麻酔覚めてきたね。分かりますかー?」
たくさんの人が周りにいる気がするけど
視界がぼやけ過ぎてて何も見えない。
そのうち最初にいた人たちは
みんないなくなって
もんちゃんと母と弟が
スゥと視界に入ってきました。
おわったんだ。
やっと、終わったんだ。
それから私は
大切な家族に囲まれて
少しずつ麻酔から目覚め
次の日(今日)を迎えました。
夜中は1時間ごとの点滴確認?やら
血圧、子宮の状態などを
看護師さんが確認しにきてくれて
眠れなかったけど喜びでいっぱいで
朝から歩行訓練が始まって
歩くことがこんなに大変だったのかと
冷や汗をかいたりしていますが
家族が来て、みんながそれぞれ
我が子に全力の愛を注いでくれて
なんとか
なんとか今があります。
壮絶でした。
それはそれは想像以上のもので
もう一度同じ日が来ても
私は乗り越えられないな、と
本当に思うほど
人生で一番、壮絶でした。
だけど、こうして今
ブログに過去のこととして記せる日が来たことを
本当に幸せに思います。
一生続くんじゃないかと思った
17日の夜から昨日まで。
本当にすごい経験だったけど
これからの方がきっと物凄く大変で
でもいつか笑って次の子を迎えられるように
心の準備をゆっくりしながら
愛おしい我が子との日々を
これから過ごしていきたいと思います。
もんちゃん。
両親、きょうだい。
おばあちゃん。
友人に、このブログを読んでくれた皆様。
本当にありがとうございました。
以上が私の出産記録です。
育児、頑張るぞー!