雨と台風の中、三泊四日で信州に行ってきました。
朝早くクルマで自宅を出発して、所どころで休憩しながら、お昼に長野自動車道の安曇野インターに到着しました。
安曇野と言えば蕎麦らしいです。
観光協会のパンフレットに載っていたお店に入ってみました。店先でお店の方が蕎麦を打っておられました。
かなりのボリュームでした。値段はこちら(奈良)の半額程度です。
このお店の名物だという玉葱の掻き揚げを頼みましたが、新鮮で甘く、またボリュームもあってとても美味しかった。
セルフの、ちょっとした惣菜のサービスがありました。いちばん左の出汁を取った後の鰹節の甘煮が気に入りました。
降りしきる雨の中、大王わさび農場を観光しました。
北アルプスからの湧き水を利用した安曇野わさび田湧水群の一角にある、日本最大規模のわさび園であり、年間約120万人が訪れる安曇野随一の観光スポットである。わさび田に引かれる湧水は一日12万トンで、水温は年間通して12℃。収穫は年間通して行われる。直射日光に弱い為、4月から9月末まで黒い寒冷紗でわさび田を覆う。また、ここは黒澤明監督の映画『夢』のロケ地としても知られる。(町の観光案内より引用)
この清流を巡航しているクリアボートに乗るのを楽しみにしていたのですが、雨で運休していました。残念。
ゆっくりと時間をかけてわさび農場を散策した後、北アルプス展望美術館に行きました。
北アルプス展望美術館は、正面に北アルプス連峰と安曇野の広大なパノラマを一望 できる丘のうえにあり、これまた有名な観光スポットです。
悪天候で何も見えないパノラマを、自分が持ち合わせているありったけの想像力を駆使して、心の目で眺めました。
安曇野、松本から乗鞍、上高地へ向かう県道を一時間半ほどかけて上って行き、その日の宿泊地、白骨温泉に到着です。
とてつもない山の中でした。乗鞍や上高地に近いので当たり前なのですが。
そんな中にも立派なホテルが建っていました。日曜日の宿泊というのに全館満室でした。人気の温泉地なんですね。
飛騨山脈(北アルプス)の、乗鞍岳、十石岳、霞沢岳の麓に位置する山峡の温泉地である。乳白色の湯として全国的に知られ、多くの旅行雑誌などに取り上げられている。近くには、上高地や乗鞍高原がある。(町の観光案内より引用)
仲居さんが、「山奥で民家は無く、もちろんコンビニも無い。買い物はバスで二時間かけて松本まで出るのだけど便数が少ない。このため若い従業員が定着せず、働いているのは年配者ばかり」と自嘲気味に話しておられました。
そうは言ってもインターネットはちゃんと繋がりました。
会社のメールをチェックして、休暇だから出勤するまで待ってね、と返信しておきます。
仕事は、社内はもちろん外部との連絡がほとんど電子メールなので、安心して長期間の休暇が取れます。
休日明けに出勤したらデスクのうえは書類や電話メモの山、なんてことがありません。便利になったものです。
乳白色の温泉はとても気持ちよく温まりました。
温泉成分が濃そうで、色んなところに効きそうな気がします。飲用可なので飲んでもみました。
その夜は一晩中、強い雨が降りました。
朝食会場でホテルの方から、大雨で県道が通行止めになっているとのアナウンスがありました。許容範囲の雨量を超えたとのことです。
帰りは、上高地乗鞍スーパー林道へ迂回して下山するようにとの案内でした。
雨が降り続いており、迂回路も通行止めになったら大変なので、早めに次の目的地の軽井沢に向けて出発しました。
軽井沢には昼前に着きました。
こちらも雨。霧も出ています。こんな天候なので今日は屋根のある軽井沢・プリンスショッピングプラザで過ごします。
かつてゴルフ場があった場所に北陸新幹線軽井沢駅とともに設けられた巨大ショッピングモール。そのため、ゴルフコースをそのまま残した広大な「芝生の広場」があり、それを囲むようにEast・New East・New East Garden Mall・味の街・West・New Westの6つの店舗群が配置されている。(町の観光案内より引用)
まずは腹ごしらえ。
フードコートは超満員。
フードコートにしては値段が高すぎる。観光地価格か? 知らないお店ばかり。
私は親子丼、妻は舞茸天ぷらの稲庭うどんにしました。
食べて納得。そりゃそれぐらいの値段はしますわな。
店舗形態はフードコートですが、有名どころのレストランが入っているようです。
平日にもかかわらずモール内はどこもここも人が一杯です。
そして老いも若きも、皆んなお洒落な格好をされています。とくに老人方が派手派手。セレブ感満載です。
奈良のスーパーだったら完全に浮いてしまいます。さすが軽井沢。
私たちは典型的な小市民ですが、それでも勢い余ってというか、妻は普段買いそうもない物を買っていました。
その日の泊まりは、洒落たホテルでした。
その夜も一晩中強い雨が降っていました。
三日目も引き続き軽井沢に滞在します。
朝、相変わらず雨が降り続いています。おまけに台風が近づいてきました。
中軽井沢の観光スポット、ハルニレテラスを散策しました。
星野エリアの玄関口には、湯川の清流に寄り添うように自生していた100本を超えるハルニレ(春楡)の木立を生かしながら、9棟のモダンな建物を広いウッドデッキでつないだ「小さな街」が、星野温泉 トンボの湯の温泉街としてあります。「軽井沢の日常」をコンセプトにした、15の個性的なショップ、レストランが、別荘ライフを豊かに彩ります。(星のリゾートの宣伝文句から引用)
採れたての野菜を買って帰りました。
帰ってから食べたのですが、新鮮でとても美味しかったです。
妻は、もっと沢山買えばよかったと少し悔やんでいます。それぐらい良かったです。
雨ではありましたが、リゾート感をたっぷり感じられるスポットでした。
この後、有料道路を山に登っていきます。
白糸の滝に着きました。
滝というだけに雄大な景色を想像していたのですが、実際は繊細な落ち着いた景色で、とても素晴らしかったです。
内緒ですが、湧水を直下させるために人の手が入っているそうです。内緒です。
有料道路を反対側に下りて旧軽井沢に向かいます。
ここは、長男と嫁との婚約式(両家の顔合わせ)のときに、式のあと観光に来ています。
まず、軽井沢銀座の路地を少し入ったところにある天ぷら屋さんでお昼にしました。夜は高そう・・・。
そのあと、雨の中、色んなお店を覘いてまわりました。
この日の泊まりは、前日とは別のホテルです。
二日続けての洋食のディナーはしんどいので、素泊まりにして外で夕食を食べました。
この日の夜も、一晩中強い雨が降り続いていました。
最終日の朝、台風が近づき猛烈な風雨です。
本当はもう半日、軽井沢を観光する予定だったのですが、昨日までに大体周ったし、また、通行止めにでも遭って家に帰れなくなってはいけないので、早めに奈良に向かうことにしました。
国道を一時間ほど走って上田まで行き、上田の駅前の飯島商店でジャムを買いました。
実は、これも今回の旅の大きな目的でした。
ここのジャム、長男の嫁の実家からお土産に頂いて初めて知り、以来大好物になりました。
雨の中、上信越自動車道を西に向けて走ります。
長野自動車道に入り、南へ塩尻あたりまで下ってくると青空が出てきました。
どうやら台風はやり過ごしたようです。
中央自動車道の松川あたりまで来るとすっかり天候が回復したので、ここで高速道路を一旦下りて、りんごを買って帰ることにしました。
松川町はフルーツの町として有名です。
農協の直売所がありました。
安い!! うそみたいに安い!!!
りんごを大きな袋にいっぱい、梨(豊水)も大きな袋にいっぱい、茗荷と大葉をそれぞれ袋にいっぱい、これで千円札でお釣りが来ました。
しかし、これ、夫婦二人で食べ切れるでしょうか。
りんご畑が延々と続き、その向こうには雲間から南アルプスの山並みが望めました。
ここで途中下車して正解でした。
その夜、無事に帰宅しました。
悪天候に祟られましたが、それはそれで楽しい旅行でした。最後にいいことがありましたし。
軽井沢はもう一度リベンジするつもりです。