畑の原窯跡とは、連房式階段状登窯で、陶工の李祐慶らによって築かれた窯と伝えられています。
その推定年代は1599年で、波佐見町最古の窯跡。
初めは、唐津焼で代表される施釉陶器(釉をかけた陶器)が焼かれ、その後まもなく良質の陶石の発見により磁器の生産も始められました。
現在では、陶器と磁器(青磁・白磁・染付)があわせて出土されています。
日本の陶磁器を代表する肥前地域の陶器生産の実態と陶器生産の開始、その後の磁器の発展を知る上で、非常に重要な遺跡です。
1993年に実際に焼きものを焼ける4室の窯を復元、そして昨年、老朽化した復元の窯を再度作り直されました。
国指定史跡を実際に使用するなんて、全国でも珍しいようです。
実際には指定史跡なんて触ることすら許されないですもんね。
こんな貴重な体験なんで、自分の作品も焼こうかなっと思い立ち、夜間の作業になりましたが、小作品(コップ等)を制作しましたよ。
とりあえず、ろくろ成形でハート形のコップを30個程作成~
ついでに花瓶も5~6個ほど~。
最近は天気もよくって、空気も乾燥しているので、作った翌日には削りの工程に入れます。
というか、早く乾きすぎるので削らざるをえないのですけどね。天気に追い立てられる始末
取っ手をつけて、乾燥させます。天日干しで速攻で乾燥!
先ほどの写真の乾燥した作品を素焼き(800℃ぐらい)します。
そして、表面に白化粧を施します。
さあ、準備できあがり。
先日の土曜日。
小雨の降るなか、町内の小学生、中学生や高校生、そして陶磁器関係者の作品を窯に詰めていきます。
焼き物を焼成する室(部屋)が3室あるので、一斉に窯詰めしていきます。
朝、9時に集合して準備をし、10時から窯詰めを開始しましたが、2時間程かかって終了しました。
窯のなかは暗いのでライトを照らして作業を行いました。
登り窯の焼成や窯詰めを何回か経験している高校生が中学生にその手ほどきをしながら作業を進めていくこの行事。
このような事業を継続していくことで、波佐見町(波佐見焼)の途絶えてはいけない伝統の技術が、継承されていくのではないのかなと思います。
若い子たちには焼き物の楽しさや厳しさをこのような活動のなかからしっかりと感じ取って欲しいと思います。
窯のなかの様子。
3室とも、たくさんの焼き物を詰め終わって、いよいよ来週は窯焚きです。
夜通しの作業になりますが、体力を蓄えて望みたいと思います。
今回の窯焚き隊長は、どうもワタクシになりそうなんで
畑の原窯跡の地図情報を追加します~
県道107号線から町道に曲がるところに「畑の原窯跡」の看板があります。
マップ上の『有田方面』の地点。
上記マップの畑の原周辺の拡大地図です。
駐車場は、畑の原窯跡入口に20台ほど停めるスペースがあります。
下記のヤフーマップが分りやすいかも。
yahoo地図はコチラ!
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