異業種合同プロジェクト WiLL のもと、トヨタで開発された車の第2弾は、2001年4月に発売されたWiLL VSでした。
コンセプトは「クール」で、航空機のコクピットをモチーフにしたメーターパネルは赤色照明を使用してレーダーを、シフトレバーは操縦桿をイメージしていました。トヨタ WiLL VS 2001年4月~2002年06月
販売ディーラーのトヨタビスタ店がネッツ店へと統合されたのを契機に、2004年4月に製造終了しました。
この車のベースは先代のカローラフィールダーでしたが、この独創的なWiLL VSのデザインは販売終了後にモデルチェンジした現行のフィールダーに受け継がれることもなく、ひっそりと倉庫に収納されたと思われていました。
しかし、最近になってカローラフィールダーの北米版ともいえる新型MatrixのデザインがWiLL VSのデザインを引き継いでいることが分かりました。下の写真で、上がWiLL VS、下がMatrixです。ヘッドランプやグリル・バンパーと見ても全く違いますが、ボンネットのえぐれ具合とかグリルに繋がるラインとか、似ていませんか?
下 の写真は側面の比較ですが、後部ハッチウィンドウの形状がほぼ同じでしょう。しかし、ここはWiLL VSでは後部ハッチになっていますが、Matrixでは後部ハッチのウインドウに繋がるデザインのリヤクォーターウィンドウなので、実際は全く違う形状な んです。たまたま、似てたんでしょうか。
ヘッドランプの形状がレクサスISに似ているような気がしたので、横方向に120%拡大したWiLL VSの写真にレクサスIS Fのグリルを付けたものですが、さほど違和感なく収まっているように見えます。
ともかく、エクステリアはMatrix似であるということですね。