たまにっ記

ずぼらで毎日は書けないので、たまに書く日記「たまにっ記」です。

WiLL VSの子孫?

2008-08-31 17:00:00 | クルマ

異業種合同プロジェクト WiLL のもと、トヨタで開発された車の第2弾は、2001年4月に発売されたWiLL VSでした。

コンセプトは「クール」で、航空機のコクピットをモチーフにしたメーターパネルは赤色照明を使用してレーダーを、シフトレバーは操縦桿をイメージしていました。

トヨタ WiLL VS 2001年4月~2002年06月


販売ディーラーのトヨタビスタ店がネッツ店へと統合されたのを契機に、2004年4月に製造終了しました。

この車のベースは先代のカローラフィールダーでしたが、この独創的なWiLL VSのデザインは販売終了後にモデルチェンジした現行のフィールダーに受け継がれることもなく、ひっそりと倉庫に収納されたと思われていました。

しかし、最近になってカローラフィールダーの北米版ともいえる新型MatrixのデザインがWiLL VSのデザインを引き継いでいることが分かりました。下の写真で、上がWiLL VS、下がMatrixです。ヘッドランプやグリル・バンパーと見ても全く違いますが、ボンネットのえぐれ具合とかグリルに繋がるラインとか、似ていませんか?



下 の写真は側面の比較ですが、後部ハッチウィンドウの形状がほぼ同じでしょう。しかし、ここはWiLL VSでは後部ハッチになっていますが、Matrixでは後部ハッチのウインドウに繋がるデザインのリヤクォーターウィンドウなので、実際は全く違う形状な んです。たまたま、似てたんでしょうか。



ヘッドランプの形状がレクサスISに似ているような気がしたので、横方向に120%拡大したWiLL VSの写真にレクサスIS Fのグリルを付けたものですが、さほど違和感なく収まっているように見えます。



ともかく、エクステリアはMatrix似であるということですね。

iQじゃないよ

2008-08-23 17:30:00 | クルマ

プリウスを凌ぐ二酸化炭素排出量で話題のトヨタiQですが、5年ほど前にiQならぬ、Qiという名前の車が販売されていたことをご存知でしょうか。これはチョロQでおなじみのタカラが車を発売するということで、当時話題になっていましたが、車といっても一人乗り・オープンカーの電気自動車で、価格が130万円以上している非常に高価なものでした。正式な車名は「Qi  QUNO(キューノ)」といって、CQ(チョロQ)モーターズという会社で製造販売されていましたが、現在は販売終了しています。


幼児用カートや電動カートみたいに見えますが、公道も走れるれっきとした電気自動車です。

地図のところはa!lohasというサーフショップですが、CQモーターズの一宮営業所も兼ねているようで別タイプのQ-CarやチョロQも販売しているようです。「地球に優しい度」はQiの方が上でしょうか。

「a!lohas」地図


コメント
--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
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ゆき [2008年8月23日 18:49]
こんばんわ。この車、走っているところは見たことないですね。130万円だったら、大半が普通の車を購入しそうですね。
maakun [2008年8月28日 15:11]
ゆきさんいらっしゃいませ。
ちょっと調べてみましたら、Qiは限定999台生産だったらしいです。メインカーとして買う人はいなかったでしょうが、走っているとしても屋根がないから雨の日以外しか見かけないはずですよね。

トヨタのPND?

2008-08-22 17:00:00 | クルマ

前の記事"初代G-BOOKの行く末 その2"で、「本当に開発中だったりして...」と書いたトヨタのPNDは本当に開発中かもしれません。その根拠は何かというと、8月1日にトヨタが発表した立ち乗り型のパーソナル移動支援ロボット「Winglet(ウィングレット)」に将来的にはナビ機能を持たせるという記述にヒントを見つけたことです。技術プレゼンテーションの【プレゼンテーション資料  1.5MB | 37P】の32ページにその予想イラストがあります。ちょうど、PSPのディスプレイを横に広げたようなデザインですね。

トヨタのPND
これはTypeLのハンドル部分に装着するタイプのようで、施設の店内情報・ナビ機能・認証システム・課金システムなどが扱えるようにするとのことです。Winglet自体がまだ開発中のツールということなので今後どうなるか全く予想出来ませんが、トヨタ関連施設などで実証実験を進めていくそうなので今後が楽しみです。

ところで、このWingletってどこかで見たことがあると思っていたら、昨年の東京モーターショーで発表されたトヨタのコンセプトカーHi-CTの後部に乗っていたローラースケートみたいなのがそれでした。下の写真のものだとType Sかな。

写真はGAZOO.com マルチレポーター シュウBLOGより

Hi-CTをメインで開発するのかと思ったら、Wingletのほうがメインだったんですね。

それはさておき、PNDの話ですが、Wingletに取り付けられるようなものを開発するにはまだ数年かかると思いますので、その前に車載できるPNDの開発が進められているのはないか、と想像したわけです。というわけで、そのおおまかな仕様を想像してみました。

  • 本体メモリー 8GBフラッシュメモリー
  • 外部メモリー 2GB SDカード
  • ディスプレイ 5V型ワイドモニター
  • ナビ     マップオンデマンド
  • 地デジ    ワンセグ
  • 通信     Bluetooth対応携帯電話
  • オーディオ  Bluetoothオーディオ対応
            外部出力(ライン)
            外部入力(ライン・USB)
  • 電源     内蔵リチウムイオンバッテリー(4時間連続稼働)
            シガーライターソケット対応
  • GPSアンテナ 内蔵
  • 付属品    オンダッシュ用貼付けスタンド
            シガーライターケーブル
  • 発売予定   2009年5月

形状はパナソニックのストラーダ・ポケットに似た感じを想定しています。
海外のPNDだとBluetooth対応のものがありますが、日本のものはワンセグ対応になっていてBluetoothに対応していません。両方使えると便利なので、どちらも利用出来る仕様にしてみました。(追記 2008.08.28: 自分の確認ミスでしたが、カロッツェリアのAIR NAVIはどちらも対応していたと分かりました。)

本当に出ないかなぁ。

初代G-BOOKの行く末 その2

2008-08-20 12:00:00 | サイファ

前回、SDカードナビは忘れ去れてしまったと書きましたが、それはG-BOOKに於いてだけのことで、近頃はPNDと呼ばれる持ち運び可能なナビでSDカードが使われています。WiLLサイファに標準で付いていたSDカードは256MBでしたが、PNDでは2GBの容量を持つカードが標準になっているものもあります。

初代G-BOOKはSDカードを利用するというアイデアは良かったのですが、周辺環境や技術がその理想とするところに追いついていなかったことが敗因のようです。もしも、G-BOOKでSDカードナビを新たに発売するとしたら、やはりPNDですかね~。

持ち運ぶG-BOOKというのは「PDAでG-BOOK」で実現されていましたが、2002年以降ソフトウェアが更新されていないなど、こちらも忘れ去られた存在になっていました。サービスとしては、ナビゲーション以外のG-BOOKサービスが一通り使えて、詳細地図の表示だけなら出来るようになっていました。しかし、PDA自体が時代の推移で高機能携帯電話・スマートフォンなどに取って代わられてしまったのが残念です。

携帯電話といえば、2006年08月に発売されたトヨタオリジナルケータイ「TiMO」がありましたが、これはBluetooth対応トヨタ純正ナビとの連携を図ったり、G-BOOKの有料サービス「HELPNET」を携帯電話でも利用出来るようにしたサービスです。少数ですが、TiMOとほぼ同様の機能を持ったレクサスケータイも発売されたと聞きます。現在は、対応するauの携帯にTiMOサービスをダウンロードして利用出来るようになっています。

もしも、今SDカードを使ったG-BOOKを発売するとしたら、文句なしにPNDでしょう。サービスは現行のG-BOOK mXのライトバージョンという感じで、G-BOOK mXのサービスを限定的に使えるというのが良いんじゃないでしょうか。HELPNETも含め、オペレーターを介するセーフティ
&セキュリティサービスとプローブコミュニケーション交通情報は除外して(TiMOサービスが利用出来る場合はHELPNETのみ可能)、マップオンデマンド・WEBオンデマンド・ミュージックオンデマンドが利用出来たら良いですね。

名称は「G-BOOK Portable On Demand Device」、略して「G-PODD」なんてどうでしょう。


抜け目の無いトヨタのことだから本当に開発中だったりして...。


コメント
--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。
銀サイファ [2013年5月9日 8:37]
自分もサイファに乗っていますが、
最新版(かつ最終版)の地図は、2012年12月版です。
新東名も載っています。
サイファの生産終了や、マップオンデマンドの有効期限から考えると、長いサポートに驚きです。

初代G-BOOKの行く末 その1

2008-08-19 18:16:00 | サイファ

トヨタのG-BOOK車載端末はWiLLサイファに搭載されたものが最初の型ですが、サイファは2005年8月までの生産でしたのでSDカードナビの更新は2010年で最後になると思われます。

トヨタのホームページのよくあるご質問では「年度更新はいつまでされるの?」という問いに対して、「該当ナビの打ち切り後、5年間更新され、その後は最後に更新された地図ディスクが継続販売されます。」とされているからです。

G-BOOKの情報は常に更新されますから新しい場所を探すことはできるでしょうが、地図が古いままだと目的地にたどり着くのに大回りさせられることもあるでしょう。

あくまでも車は買い替えないという前提でのお話しです。

そうなると、ナビを変えればいいのでは、という指摘もあるでしょうが、残念なことにWiLLサイファのナビはビルトインタイプなので交換できないんです。ナビの下に純正オーディオが収まっている場合が多いと思いますが、ここに付ければ良いのでは無いかとも思えますよね。

G-BOOKを引き続き利用したくて最新のG-BOOK mXの端末が付くかどうかG-BOOKセンターに尋ねてみると、WiLLサイファには利用可能車種の設定が無いからという理由で断られてしまいました。物理的には付けられるんでしょうけど、G-BOOKのサービスを受けられないんだったら意味がありませんね。

ここにナビを付ける場合はG-BOOKが使えない純正ナビか、社外品のナビをつけるしかなくなります。ナビ画面が下にあると見づらい気がしますので、付けるとしたら、社外品のインダッシュナビが適当でしょう。

ところで、パナソニックのストラーダの最新機種にBluetooth対応の携帯電話を利用してナビから直接、自宅のネットワークAV製品や家電設備に接続してコントロールするなどできる[Fクラス]というナビがあります。

最先端の機能のようですが、ここを見るとかつてWiLLサイファの端末で、日立製作所との協力でホームネットワークの連携サービスを開発していたことが分かります。



テレビ、エアコン、照明に加えて、ホームカメラのコントロールも連携できるように開発していたようです。

でも、残念ながら実現しませんでした。
理由はいくつか考えられますが、第一にSDカードナビの接続が安定していなかったということが上げられるでしょう。「反応が遅い」「なかなか繋がらない」など、苦情もあったと聞きます。
現に、SDカードナビはWiLLサイファの端末以外で販売店オプションで1機種のみしか発売されませんでした。G-BOOKはDVDナビに変更され、その後、高速通信対応のHDDナビが開発されました。

SDカードナビは忘れ去られたナビになってしまいました。

その2につづく...