幻家post

絵葉書のように旅の味わいをお届け

築地本願寺のベージュのまん丸

2019-06-21 | 道外
ほんの360年ほど前、この辺は海上だった。
埋めて土地を築いたので、築地。
海上を与えた江戸幕府も、ここで本堂を再建した寺の力も、恐るべきかな。

築地本願寺。浅草では明暦の大火で本堂が焼け、築地に移転。
その後関東大震災でも焼け、今の建物は1934年築の三代目。
古代インド仏教様式の威容は、見落とすことなどできない。

境内案内図は、歌舞伎の隈取にも見える。
僧侶のためより、参拝者のための空間のほうが広いそう。
立派すぎて怖気づくが、敷居は低く、誰でも入っていける。

紫陽花の小道の奥に立つのが宗祖、親鸞聖人。
1173年生まれ。まん丸な笠を被っておられる。
同じく丸い屋根の本堂へ、いざ。

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