ある日のmacchan

ワイン&グルメ、旅の記録

トスカーナの今

2011年05月17日 | ワイン
松永先生のワイン会

テーマは「トスカーナの今 ~革新と伝統の融合~」

トスカーナは古くからのワインの名醸地でありますが、新しいスタイルのワインも生まれてきていて、伝統的なものと現代のワインの流れを上手く融合させている地域だと言えるようです。ビオワイン、自然派ワインへの取り組みも盛んになってきました。

トスカーナを代表する「キアンティ」も昔は大量生産の安物のイメージが強く、ブレンドも白ぶどうのマルヴァジアをブレンドすることしか認められていなかったのですが、サンジョヴェーゼにカベルネやメルロといったボルドー品種をブレンドしたもの、あるいはサンジョヴェーゼ100%で造ることを法律の改正で見直され、上質のキアンティが生み出されているようです。

白ワイン2種


Sangiorvasio サンジェルヴァジオ
【生産地域】イタリア、トスカーナ州
【生産者】Sangiorvasio サンジェルヴァジオ
【品種】ヴェルメンティーノ65%、シャルドネ25%、ソーヴィニヨン・ブラン10%
【収穫年】2008年
【外観】輝きのある、少し青みを帯びた、淡いレモンイエロー
【香り】干しブドウ、あんず、梅
【味わい】しっかりとした酸がある一方、ふくよかな感じもする。ミネラル、果実味のある

SO2を添加していないビオ・ワインだそうです。果実味もしっかりあって、どんどん進んでしまいそうなワインです。

CELVIOLO チェルヴィオーロ
【生産地域】イタリア、トスカーナ州 IGT Toscana
【生産者】San Fabiano Calcinaia サン・ファビアーノ・カルチナイア
【品種】シャルドネ
【収穫年】2006年
【外観】輝きのある、黄金色
【香り】樽香、べっ甲飴、焦がしたキャラメル、ヴァニラ香
【味わい】濃厚な、コクのある

すごい樽香、マロラクティック発酵ばっちり、香りだけではシャルドネ!ってわかりますが、カリフォルニアのシャルドネとは全く違った感じ。果実味は余り感じられません。シャルドネもイタリアにはしっかり根付いているようですが、イタリア独特のシャルドネはこのタイプのようです。こってりとしたお肉料理にも合いそうです。トスカーナも肉文化です。

赤ワイン3種


BELCORE ベルコーレ
【生産地域】イタリア、トスカーナ州
【生産者】I Giusti & Zanza Belcore イ・ジュスティ・エ・ザンツァ・ベルコーレ
【品種】サンジョヴェーゼ80%、メルロ20%
【収穫年】2006年
【外観】やや淡い、明るいガーネット色
【香り】濃縮されたベリー、ミネラル
【味わい】しっかりした酸、余韻が長い、まろやか、バランスのよい

ぶどうのエチケットが印象的です。酸が強いサンジョヴェーゼとは違って、まろやかさを感じたワインでした。ミネラル感はメルロから来るものでしょうか。

Chianti Classico Reserva Vigna del Sorbo キアンティ・クラッシコ レゼルヴァ ヴィーニャ・デル・ソルボ
【生産地域】イタリア、トスカーナ州 DOCG Chianti Classico 
【生産者】FONTODI フォントディ
【品種】サンジョヴェーゼ90%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%
【収穫年】2007年
【外観】濃いガーネット色
【香り】カシス、ブラックベリー、ヴァニラ香
【味わい】濃縮された、果実味のある、バランスのよい

白ワインを混ぜて造ることが義務づけられ足かせになっていたキアンティ。それに反旗を翻したのがフォントディ。サンジョヴェーゼ100%で素晴らしいワインを生み出した造り手。ヴィーニャ・デル・ソルボはフォントディの所有する優良畑の1つです。フレンチオーク樽で24カ月熟成、非常に評価が高く、6000円は超えるようです。

FLASSIANELLO DELLA PIEVE フラッチャネッロ・デッラ・ピエーヴェ
【生産地域】イタリア、トスカーナ州 IGT Colli della Toscana Centrale
【生産者】FONTODI フォントディ
【品種】サンジョヴェーゼ100%
【収穫年】2007年
【外観】濃いガーネット色、4番目のよりも濃い
【香り】ブラックベリー、濃縮されたベリー
【味わい】かなりぐっと来る強い酸、余韻が長い、果実味豊か

4番目と同じ造り手であるフォントディ。サンジョヴェーゼ100%で造ったワイン。サンジョヴェーゼだけでも美味しいワインが造れるのだ!と信じて造られたワインと言えるようです。酸が強いのが印象的でした。こちらは、7500円は超えるそうです。神の雫にも登場したというから、ますます値が高くなるとか。後から調べたら19巻に出ていました。



今夜は参加者が4名と寂しかったです。ボトルの半分は残ってしまい、1本ずついだだいてきました。先生は赤字だ~って嘆いておられましたが、楽しく過ごせました。

おつまみは先生お手製のきのこのマリネとペンネ、とても美味しかったです。チーズはゴルゴンゾーラとパルミジャーノ。経費節減だからお料理は手作りだとおっしゃっていましたが、私達は手作りなのが大変嬉しい♪

有難うございました。

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