仮題 ゴルフ場に犬を連れて行く

日常の取るに足りないこととか、、過去に某機関紙に投稿したエッセイを中心に掲載しています~~~◎

29 僕のワンだふるカーメモリー 1

2022-01-28 | エッセイ

僕のワンだふるカーメモリー 1

 昨年、種々事情を加味して丸出デミオ君で札幌往復2400km走ってきたといったらベンツオーナーの友人は驚いていた。  小型のデミオ君でそんなにストレスはなかったけど。 車はちょっとデザイン感があって動けばいいという方だ。 どうせシートは犬の毛だらけになる。  僕は元来、道の広い北海道育ちの田舎者であるので都内の運転は未だに得意ではない。 そして運転は下手だと思っているので都区内の移動なら4m位の長さの車がストレスなくいいと思っているのだが皆さん、どうして道路事情の違う国の車に憧れるのだろう。 ゴルフ練習場の駐車場で出庫ができないご婦人。 建売りのご自宅の駐車場からはみ出る高級外車。 

さて、ベンツ乗れない僻みっぽい話は止めて話はここからファイン、 2001~2004年に友人に頼まれ5万円で譲り受けたポロクーペに乗っていた。 当時、経費削減?の事情で図体だけでかいレガシーLXを手放してから約1年後だった。  ポロクーペは確か1982年頃生産の角ばったデルモだった。 今でいえばレトロ感満載の三角窓や左ハンドル、マニュアルシフトでオートマチックなところは一切なかったが普段もレスポンスが良く小気味よく走ったしドイツ車らしく高速道路の方がグッとクラウチング姿勢のダウンヒルの選手みたいで快適だった。

翌年、初代の犬がやって来た。 まもなくこの子は車酔いする子だとわかってね、 丁度高速入口に差し掛かかった時に助手席で「ウップ! オエーー!!」っと始まるものだから顔にビニール袋をあてがいながら右手を伸ばしてクルクルハンドル回して窓を開けて駐車券を引き抜くというチョー忙しいことがたまに事があった。 その頃ETCがスタートしたのでいち早く取り付けた。  デーハーな故障もあった、埼玉に仕事の打ち合わせに行く途中、近所のコンビニの駐車場でドスンとダイナモがイカレテ仕事はキャンセル。  オー・プリーズ・ステイ・バイ・ミー、ダイナモ♪~~ 思わぬ早い帰宅で喜んだのは愛犬だった。 お陰でその後、練り直した住宅プランの方が良かったが駐車場まで3キロ、JAFの牽引はスキー場の下りのリフトと匹敵する怖さだった。 

2004年、車検をもう諦めるようモータースに説得された。引き継いで3年目、愛着が増していたが部品が調達できないというので諦めた。  それで次の車を探してくれるというのでT社とN社と白とシルバー以外で犬とフリスビーの大会に行けるような車が欲しいと言ったらバーガンディーのオルティアというシビックシャーシのステーションワゴンを捜してくれた。   

(写真は当時のものではなくネットからDLしたものです)

 (2022.0128 未発表)


28 他人にとってはどうでもいい話

2022-01-24 | エッセイ

他人にとってはどうでもいい話

・夢

「こんな夢をみた」 というのは「夢」という黒沢作品の出だしだが。 

 僕は昔からよくこんな夢を見る『場所はゴルフ場、東京読売CCの1番みたいなコースである。 さあ、ティーアップしようとするとティーが卸したての鉛筆ほどの高さになっていて何度か差し直す。  まあ、少し低くなったがまだまだ10cm位あって高過ぎる・・・後続が待っていて余計な時間は使えない。  「ええい、儘よ!!」と打ったらテンプラで150ydくらいしか飛んでいなかった。  コースに歩き出そうとしたらキャディーバッグに揃っているべきアイアンが2本足りない。  ロッカーに探しに行っても見つからず諦めて戻ってきたらもうパーティーは先に進んでいていなく、ずっとコースを追いかけていく・・・』 という夢。  いつもは打てぬまま目が覚める。今回はボールを打てたからいい方だ。

・パジャマ=寝間着

寝るときは普段インナーシャツとして着古したヘインズ3枚パックのTシャツをよく着ている。 首がほどよく伸びた具合はリラックス感があるしヘインズの赤ラベルは綿100%で汗をほどよく吸ってくれるのでいい。 しばらく活躍した後には更にシード落ちし、ウエス(雑巾)になる。 冬は着古したチェックのネルシャツ。 生地が適度に色落ちして柔らかくなっているのが肌にやさしい。

下は年中イヌクロのシャンブレーのステテコを履く。  休日の細身の青年のようにTシャツとステテコでコンビニに行くことはないが毎夜、愛犬の用足しに外に一度は出る。 4時頃には新聞配達員、仮眠に来たタクシードライバーなど誰に遭遇するかわからないので一応、真夜中の変質者に見えぬよう上下のバランスは考える。  こんなことどうでもいい話でしょ!?

・TVチューナー

 数日前、夜中に目が覚めてしまった時のこと。  いつものことだが用を足してさて、少し録画している番組でもみようかと思った。 おっと、その前にすでに見終えた、多分これからも見ないでしょう邪魔な番組をジャカスカ削除して容量空けてさあ、 何の番組だったけ? 夕べのゴルフ番組を再生したらフリーズしてほとんど画面が動かない。  リセットを繰り返しているうちにチューナーはBOOT表示で画面は真っ黒のまま・・・OMG!!  これはハードディスクが壊れてしまったようだ。 このチューナー、JCOMの貸与品で昨年冬にやはり故障で交換してもらったばかり。 でもたま~~にフリーズが起こっていたんだ。  しかしチューナーを諦め地デジしか見られないなんてなんと侘しいこと・・・真夜中は通販と山と鉄道ばかり。

 昔はオーディオビデオの収集癖があったがすでに辞めた。  好きな映画や番組をDVDにダビングしてもどうせ見ない。 貸し借りもなくなった。 といっても好きな映画や音楽番組を残していただけに惜しまれる。 最近では、S&G1982の来日コンサートなど・・・

 翌日、サポートに故障の電話をしたら最早で交換してくれた。  さて、「ハードディスクの故障なのになぜBSの視聴もできなくなるのか?」と聞いたらハードの中を通ってから視聴できる仕組みになっている」となんだか訳がわからない答えだったがまあいいか。  ね、やっぱりどうでもいい話でしょ!?

(2022.01.25 未発表)

 


27 ツレずれ雑文-3

2022-01-23 | エッセイ

ツレずれ雑文-3

・お年玉切手シートが4枚当たった。 例年は2枚程度なので今年は多い。 あ、こいつは春から縁起が~~  さて、年賀状はさっさと片づけたいので早速、交換に行った。 窓口さんが当たり前にシートを小さなビニール袋に入れてくれるがもらっても使い道もなく処分するだけなのでいつものようにお断りした。  最近切手はシール式がほとんどだし不用意に水に濡れることもない。  切手収集家は触って指紋が付くのを嫌がっていたということもあるようだがそんなこともない。 脱カーボンの時代、もうそんなサービズは要らない、郵便局もそろそろレジ袋と同じ発想で考えられないのかな。

・ルームウエア    某巨大アパレルメーカーはパジャマやスウェットの上下セットを称してルームウエアといっている。 休みで家に居るときはゆるくリラックスできる洋服をという発想でスポーツ用とはまた違った観点でパジャマに代用できる専用のスウェット上下を提唱しているだろうけど。

 僕はフリーランスであり仕事場兼住宅、いや仕事場の隅に間借りしているのでオンオフの区別がない。  年中大体ポロシャツやスウェット、下はジーンズでいる。  朝の7時に突然、工務店の社長が乗り込んでくるときもあるのでスウェットパンツではリラックス過ぎるが多分持っていない。しかし、今でこそリモートワークで訪問も控える時代ではあるのでリーマンさんは会社ではありえないスタイルで仕事ができる。 それもありでしょう。  が、数年前のある夏の暑い平日、たまたまTシャツに7分丈ジーンズでいた時、ノーアポで信金さんが来たときはちょっと面食らった。 やはり自宅事務所はいつ誰がみえても自分が臆せず対応できる恰好とするのがいいのかも。 基本トップスは襟付きで、パンツは9分迄はあったほうがいいのかな・・

 さて、以前の事、友人の兄上様の住宅の改修工事でご自宅へ打ち合わせに伺った。  兄上様は通信系大企業の高給リーマンで僕より数才年上で初対面でなかったが 本格ウニクロルームウエアの愛用者だった。 赤黒のバッファローチェックはとてもお似合いで印象的だったがその後も伺うたびに同じ裸足にスウェットの上下の姿であった。  平日帰宅後や日曜日はずっとリラックスできるそれで過ごすらしい、それも主義でいいのだけど施工者同席の契約日まで・・・ 兄貴!ちょっとリラックスし過ぎでないかい? と思った。 そして、最後まで噂のJ.プレスのスーツ姿は見られなかった。  言いたいのはウニクロの罪は大きいということだ。

(2022.01.23 未発表)(写真はバッファローチェックのシャツジャケットです)


26 ツレずれ雑文-2

2022-01-17 | エッセイ

ツレずれ雑文-2

 

・日曜日の都道府県対抗女子駅伝 群馬の不破セイラさんの快走は凄かった。 4区の4kmで13人を抜く異次元ごぼう抜きの走りだった。 気持ちよかっただろうなあ。 これから時間をかけてマラソンに転向していけば次期金メダル候補と言われているらしいが小柄で可愛いしとにかくランニングフォームがきれいで素晴らしい。連日雪かきでダウンしていた友人のF君はすでにかわいいとファン宣言した。 いい年になっても抜け目ない奴だ

・月曜日のソニーオープンインハワイで松山ヒデキ君が18番で一時あった5打差を追いつきプレーオフで優勝。最終日はいつものように母校東北福祉大学のスクールカラーの黄色のポロシャツだった。丁度、朝9時からライブ放送があったので日本時間にあっていて見やすく丁度いいですね。調べたらワイハは日本時間より19時間遅れているらしい。9時スタートならワイハは最終組スタートが午後2時ですね。寝不足になるのは全英オープン。 それで美容師のTさんに「ワイハは時差が丁度良くてライブ観戦がし易い~~」・・とラインしたら「ワイハってなんですか?」と返信がきた。 OMG!! ワイハは知らない??死語?? って??  そういう僕も旅行下手でワイハ行ったこともないくせに。 

・テーラーメードの新製品は「ステルス」という名でフェースがカーボンらしい。昔何処かでカーボンフェース作っていたようだけど今はチタンが主流である。 今後ヒットするのだろうか?  最近「カーボンニュートラル」を意識し出しただけに微妙・・・(ゴルフクラブだけにヒット)

・きっかけがあって数年ぶりにコンサート予約した。 会場は都下の市民会館、もち移動はクロスバイクで行くつもり。 環八走って15kmほどで都心へ行くよりストレスが少ない。 すでに移動の主流は自転車に変わった。 そしてコンサートは平日シニア向けの14時開演なので愛犬の待つ明るいうちに帰ってこれそう。 アーティストは最近、闘病から復帰し昭和の歌姫と呼ばれた人。 もはや40代の人類は昭和の歌姫を知らないと知りショックだったが・・・ ♪今は冬 そばにあなたはいない 石畳白く粉雪が舞い踊る(たそがれマイラブ)・・・これを聞くと早く亡くした愛犬を思い出す

・カムカムエブリバディーの深津絵里って49歳なの?? 朝ドラはあまり見ないのだがBSPでその後放送していた日野正平のシニア向け番組「とうちゃこ心旅」を見る為にチャンネル合わせていたらハマっている。 世良公則の「オンザサニーサイド~~」も圧巻だった。ま、、戦後まもない時代に英語の歌詞にアドリブ付けて歌えるジャズ喫茶の店主はいなかったと思うのだけど。 TO BE CONTINUED.

・年賀状のこと・・・今年は数人の同級生から来ていないな。 病気かな? 単に面倒になったのならそれでいいが。 ご丁寧に高齢やご病気を理由に今後の便りを辞退する旨を書いてくる諸先輩。 20年程前に先進を切ってPCメールの年賀状に切り替えたソフトウエア製作会社CEOの同級生。  卒業以来ずっと年賀状のやりとりしかなかったが昨年PCに近況メールをくれた小学校の同級生は嬉しかった。

(2022.01.17 未発表)

 


25 井戸の底のカエル

2022-01-13 | エッセイ

25 井戸の底のカエル 

 一回り以上、年上の知人がいる。友人というにはおこがましいので知人と友人の間に属するとしよう。

この方、すでに後期高齢者エイジに突入しているが単身まだ現役で美容師でご活躍されている。 週に数日、横浜の美容室に通い別の日には顧客の家に出張カットに出かける

10年ほど前には自分のサロンがあったがとある事情で閉店した。 その時、僕が内装設計をしたのだが色々あって施工業者さんにも迷惑を掛けたこともありそれ以来、僕のカットは生涯無料になった  女性の髪を触りながら艶やかな女性の声を聞いているのがとても心地よいのだという。  今まで大病もないようで現在の電車移動がたまたま健康にもいいらしく女性も好きでたまに好みの熟女をデートに誘うようだが・・・概して美容師さんはオサレさんで若く見えそして女性ぽいと思う。  会話しているとオヤジや老人といる気がしないのだ。

趣味はカンツオーネを歌って市民コンサートのような舞台に立ったり友人を作ってゴルフコンペに出かけたり積極的に人生楽しんでいるがゴルフはひどいものでまあ本人楽しければいいのだろうけど・・・ そんなゴルフの時には車をよく貸す、その時はコンビニで支払いできる一日800円の自動車保険にはいってもらうようしているが。  先日は新年早々1泊二日でパーティー&ゴルフコンペに行ってきたらしい、寒いのに元気ですね。

さて、話はここからファイン・・・  ゴルフの翌日にはよく、ラインで「オツカレーライス」とか「生きてますか?」とかふざけて生存確認の冷やかしメールするのだがなかなか既読にならない   翌々日は何度もコールした。  さては熱い浴槽で心臓麻痺か?まさかね?と思っても区内にいる娘さんの連絡先も知らないし。  そんな翌々日の夕方、ピンポン!! と鳴って美容師が訪ねてきた。  「スマホをどこかに無くして困っている。 家中探しまくったが出てない。帰りの道も探した。 だから多分借りた車内に落ちて居るはず??」ということだった。 でも車にはなかった。

自分の忘れ物癖はさておき他に心当たりはないかと聞いたら唯一持ち帰ったプーマのキャディバッグの底は見ていないが底に落ちるはずはないという。 そこで無かったら交番に連絡するようアドバイスした。  しかし家に固定電話はないからスマホがなきゃ電話もできないしね。  

そのまま隣町のご自宅に送り届けたらまもなくスマホが鳴った。 果たして・・・キャデバの底にいたらしい。 ゴルフ帰りにスマホのホールインワンだ。  やれやれ、通話音量を下げていては鳴っていてもキャデバの底ではわからないはずだ。 井戸の底でじっと助けを待つカエルが思い浮かんだ。

僕は最低限の所持品が入る小型のサコッシュを首から下げるようアドバイスしたが持っていないというのでレンガ色のそれをプレゼントした。 もちろんホールインワンのお祝いのつもりだけどこのシャレご本人はわかっていないだろうなあ

(*サコッシュとは小さめなショルダーバッグのことです)

(2022.01.14 未発表)