仮題 ゴルフ場に犬を連れて行く

日常の取るに足りないこととか、、過去に某機関紙に投稿したエッセイを中心に掲載しています~~~◎

57  ツレずれ雑文-17

2023-10-21 | エッセイ

57  ツレずれ雑文-17

■ マイブーム

 今春開店した近所のスーパーマーケット店頭の予め設計された場所に「リサイクルステーション」と称したスペースがあり、ペットボトルや総菜パックのプラスチックやポリスチレンのトレイ回収箱などが置かれている。ペットボトルはポイントが付くみたいだけど・・・ なんとなく気になり始めて皆さん、せっせと回収に参加しているものだから、自分もとうとう始めた。 万を持してという奴。これが結構夢中になって・・・買物から帰ってきたらすぐパックのシールを剥がし始める。片づけたり食べるのはその後。 シールは大体パックの表裏の2箇所にあって大体コーティングのない安素材なのでパリッときれいに剥がれなくて悪戦苦闘する。 最近は幾分店側も心得てシールの押圧が軽めになっていたり、トレイは凸凹のある剥がしやすい位置にあったりして改善された。 「剥がしにくいよ~」と談判した客もいたのだろう。 そして洗って乾かして・・・他店や一部の肉のようにトレイがなくビニール袋だけでいいのだけどね。 そして保管袋に一杯溜まると仕分けをして買物ついでに回収箱へ持っていくことになる。 リサイクルステーションにはいつも環境意識の高い誰か投函している。 店側はバイト君を使って回収整理も経費がかかるのだろうけどリサイクルへの取組みはリピーター獲得にも繋がっているのだろう。そして僕はいつまで続けられるのか・・・とにかくシール剥がしが面倒くさい

■ 夜中にライングループを作る人

 夜中にラインの着信音がなったので飛び起きた。確か1時半だった。 最近は愛犬の介護で眠りが浅いので別にいいのだが何事だろうと思ったら犯人は80才の美容師の友人からだった。多分、先日差し上げたリンゴの御礼かと思いそのままメッセージを見ずに寝てしまった。   が、朝になって「胸が苦しい」とか「旅に出ます」とかヘルプメッセージだったらヤバイかったな? 多分はなかったな、と思い少し後悔した。それで改めて拝見したら自分名がタイトルのライングループへの招待だった。約15人を招待し6人が参加していた。僕はすぐに拒否をし、真夜中の招待者に「一体何の目的のライングループを作ったのですか? しかも夜中の招待は尋常ではなく通知音で大迷惑なので止めた方がいいですよ。又は単純な誤操作ですか?」とラインしたら「単純に便利かな?と思い作った。」とのことで・・・これから解除するとか。 しかしどういう便利を想定したのか??「横浜馬車道通りシニアゴルフコンペの会?」まさかや!「明日から入院します?」まさかや!  ほんと老人の行動は不可解・・・老害、老人の徘徊はリアルからネット環境にも及んでいる。皆も気をつけなはれ! そして僕も・・・

*これはラインダンスです

■ ARE AREと騒いでいるうちにリーグ優勝!!、ARE AREと騒いでいるうちにCSクライマックスシリーズ優勝!! 次は日本シリーズだ!!

(2023/1021 未発表)


56  ツレずれ雑文-16

2023-10-11 | エッセイ

56  ツレずれ雑文-17

■ 本を貸すバカ返すバカ

イヌエッチケイBSPでクリントイーストウッド出演の「マディソン郡の橋」が放送されていた。

むかし、その単行本を貸したらとうとう返ってこなかった得意先ゼネコンのHさんの事を思い出した。 理由・・・「次にカミサンが読んでその後どうのこうの・・・」 ついでに1/3も見ていないコルビジェのVHSのビデオもとうとう返ってこなかった。 理由・・・「押入の奥に片づけてしまって簡単には出てこない」

高校時代に国語の先生は「本を貸すバカ返すバカ」と言っていたなあ・・・なんだか気になっていまさら調べてみた。  だいたい、人に貸した本は、だいたい、戻ってこないことをいう。本は安易に人に貸すなといういましめ。返ってこないのがわかっているのに、本を人に貸す方も貸す方だが、借りたら返さないと思われている本を、わざわざ返す方も返す方だということ。「本を貸す馬鹿、戻す大馬鹿」などともいう。

 子供の頃、吹雪の中「少年ジャンプ」を友人宅に貸しに行ったことがあった。 母は「それは人が良すぎる、借りたい人が来るものだ」と僕をなじった。 性格は弱かったが友人が喜んでくれるなら届けることは自分にとっては何でもないことだったがそう言われてなぜか腑に落ちなかった。 僕は本を貸しに行くバカだったのだ。

■ ホッケ

XでFF(*1)さんがホッケは好きだが都内では美味しいホッケは食べたことがないとかで、 ヘエ~と思ったらそのFFさん都内育ちだが以前、北海道にいたことがあるという事だった。で、ちょっと調べたら、昔ホッケは良く獲れたので安かった上、鮮度落ちが早いので道外に出ることがなかったそうだ。 皮は厚いがしっかり焼き直して食べる。 数年前に帰省した時にスーパーでフライを見つけたので買ってみた。とても美味しかったがフライは売れ残りそうな鮮度ギリギリの魚がパン粉をまとう運命にあるという観念があって・・・多分どう考えてもそうなのだろうと思ってしまう。

昔、北海道での中学時代では中一の半ばまで給食がなかった時期があって、貧しい農家の同級生は新聞紙で包んだ弁当箱の蓋で隠しながら弁当を食べていた。 覗いてみたらおかずが魚の切り身の一種類だけで、それが多分、ホッケの開きだったなあ。

それから15年ほど経って、札幌の刺身居酒屋が東京進出してきたときに店舗内装工事に立ち会ったことがあった。 夜になって街の居酒屋チェーン店に調査がてら食事に出た。 早速、ホッケの開きを注文した刺身居酒屋の社長、ひと口食べたら「こんな油が落ちたのは食えない!!」とペペッと吐き出した。 その後、東京進出した一号店では当然油の乗ったホッケの開きが提供された。

(いや、 でもね、最近コンビニで50円引きだったホッケ塩焼き弁当を期待なしに食べてみたら案外美味しかったなあ・・)

■ クロシバリュウノスケ

 数年前からご近所に黒シバ犬と散歩をされているご年配の紳士の方がおりまして、時々愛犬と自転車引き散歩の途中にご挨拶をさせて頂いた程度だったのだがある日お会いしたら、僕に「歳いくつなの?60才過ぎているならそろそろ危ないから辞めたほうがいいよ~~」とご忠告を頂いた。 ギグレース(*2)ごっこをしていた我々にとっては余計なお世話だよね!! とその後会わないようにしていたがしばらくしてお会いしたら 「最近、走ってるの見ないけどどうしました??」なんてとぼけた事をおっしゃるので「いえいえ、あなたに見つからないようやっていますよ」と答えた。 

 昨年になって近所の公園のベンチでお話をする機会を得た。 クロシバ紳士は10歳年上でムラコシさんといいガチ阪神ファンで我が同胞であることがわかった。クロシバ犬はパパが虎ファンのくせになぜかリュウノスケくんと言った。それからというもの散歩でお会いするとまずタイガースの話題から始まるというかほとんどその話で帰りがけだった僕らはもう一度ご一緒に散歩コースを戻ったりしたものだ。

 

■ Mクン

 学生の頃、高校時代の友人が下宿先にやってきて「彼女と高速道路をドライブデート中にスピード違反で捕まった。反則金の捻出の為、LPレコードを買って欲しい」とのことで友人宅を回っているという。 実家は寿司店経営の一人っ子で裕福なはずだったがそんな粋な事をする友人だった。 欲しかったLPの中から1枚だけ選んで確か千円で買った。さて、そのレコードはなんだったけ??・・・ああ、思いだせない

(*1 FFはSNS上でのフォロー&フォロワーのことでお互いに認識していることを示す言い方 *2 ギグレースとは、犬ぞりの代わりに自転車とハーネスをつなぎ、犬に引っ張らせる競技)(2023/1011 未発表)