Be Bilingualとなづけた「日本で育つ子供への本格的なバイリンガル教育」
公開して2ヶ月経ちました。
とても興味深いご相談やお問い合わせをいただき、私自身もこのコースの意義をしっかり脳に言い聞かせる毎日です。
(現在最初のカウンセリングプロセスをやっております。興味のある方は気軽にコンタクトして下さい。
すべての皆様に丁寧に返信しています。)
ご相談の中でやはり一番心が痛いのが、小学校での似非英語イマージョン教育を経て、日本語も英語も幼いままの12歳たち。さすがに親も「やっぱり何かおかしい。」と感じている方が多く、そこで私の発信をお読みになり、悩んだ挙げ句のご相談というケース。
なぜ、こんなとんでもない小学校が認可を受けるのか、子どもの言語発達過程を完全に無視した非科学的なカリキュラムがなぜ日本で認められ、多くの親が騙されているのか。
その理由を追求しているうちに、こんな怖い事実に出会いました。
【Bilingual 教育の歴史】
1950年以降、つまり大戦も終わり世界が平和を取り戻し、世界の人々の往来盛んになることが見込まれた時代です。英語は公用語としての地位を確立しつつあり、その英語と自分の母国語が自由に使えることが大きな利点となると考えられ、バイリンガル教育リサーチが爆発的に芽を吹き出しました。
バイリンガル教育をするなら、科学的に効果があるものを、と。
当たり前ですけどね。
どうすれば2言語を自由に使えるようになるのかについてのリサーチ、効果の上がるBiligual Educationについての研究が世界に溢れました。
また、世界が発展に向かい、希望の持てる時代になったということで、途上国の子供たちに母国語に加えて効果的な英語教育を行い、将来への機会を広げるという目的もありました。
それがBilingual Educationについての研究の後押しをしたわけです。
ただ、なかなか成果が上がりません。
成果が上がらない? その理由は、教育方法が間違っているからだ、と、ますます研究が活発になっていきました。
(1969〜2018年に世界で行われたバイリンガル教育についての研究の数です。)
日本は? あれ? ほとんど行われていません。
予想出来たことですが、「科学にもとづいた教育」という概念からは未だにはるか遠いところにいる日本がここでも沈んでしまっています。
アメリカに負け、アメリカに占領され、、アメリカ式の教育を押し付けられた絶好の機会に、「日本語と英語のバイリンガル」能力を日本に子供に、ということは全く頭になかったようです。
丸暗記、日本式英語教育しかやって来なかった日本の姿がここにあります。
なぜあんなすごい機会を逃したのか、言語の専門家がみんな戦死してしまったのかな。
カタカナ英語の年寄りが訳読のみで英語を教えた時代、英語にそっぽを向いてしまった生徒がずいぶん多かったと想像します。
実は私もこの時代の英語教育を通じ、中学1年生に初めて「英語」というものに出会いました。
ワクワクと楽しみにしていたんですが、初日の授業で「なんじゃこれ?」
アルファベットすら知らなかった12歳の私でさえ呆れるほど低いレベルの英語授業でした。
日本がそんなことをやっている間に世界の研究は進みました。
Swedenに移住したFinland人の子供のバイリンガル教育についてのリサーチ:
「Finland人の子供が持つFinlandの社会・文化背景をまるで二次的のように扱い、Sweden語を一次的に教えた結果、好ましいBilingualismは生まれなかった。まず大切なのは、母国語であるFinland語の習得を強固なものにすること、それも10歳程度までは一次的一次的に教育するべき、というのが本当のBilingual教育には必須であることが証明された。」
ここで初めて唱えられたTranslanguaging理論です。
バイリンガル教育には、まずは10歳程度までは母国語の確立が必須である。
その母国語言語部分からバイリンガルとして教育する外国語(日本の場合は主に英語ですが)に言語能力を移行させていく過程が、バイリンガル教育である。
私がカナダクラブ内で指導する”Be Bilingual”(BBプログラム)は、当にこのTranslanguaging理論が根底にあります。
何度も言いますが、小学校の間違ったイマージョン教育はこのTranslanguaging理論の完全な裏側にあります。
日本語の発達を阻害し、子どもの脳にとって取り返しのつかないマイナスをもたらしてしまいます。
Translanguaging理論を使ったバイリンガル教育は”Transitional Bilingual Education”とも呼ばれ、特にカナダ、アメリカ、イギリス、スペインなどで数十年に渡り実践されているものです。
先に述べたSwedenの研究が大きな根底になっていると考えます。
例えば、カナダ。
French Immersion教育が有名です。カナダの公用語であるフランス語と英語のバイリンガル教育と言ってもいいもので、カナダにはFrench Immersionを行う小学校がたくさん存在します。
同じ国で、社会・文化背景をほぼ共有する2言語のバインリガルを養成する教育。
(日本にある小学校の偽物イマージョンがいかに嘘なのかが、ここでもおわかりですね。)
アメリカでは、スペイン語圏から来た移民の子供へのスペイン語と英語のイマージョン教育。
イギリスではウェールズ語を話す少数民族への英語・ウェールズ語のイマージョン。
スペインでは、バスク語、カタラン語を使う子供へのスペイン語イマージョン。
でもね、これらの国で、政府が認めて行い、大きな成果を上げているイマージョン教育は、日本でやっている犯罪にも近い小学校英語イマージョンなどとは全く異なりますよ。
きちんと科学的証拠に基づき、10歳までに母国語の基礎を確立することから始めているバイリンガル教育です。
日本の似非イマージョン小学校がやっているような、子供を脳の言語発達を完全に破壊し、将来を奪ってしまうようなことはやっていません。これは犯罪だと思います。
でもね、なぜ外国で行われている科学的なバイリンガル教育のあり方に、日本は目も向けなかったのでしょうか。なぜ、科学無視で、日本の間違ったバイリンガル教育、いやあれば単にビジネスですね、が突っ走り、日本の親たちも簡単に信じ込んでしまったのでしょうか。
無念です。
まとめますよ。
カナダ・アメリカ・イギリス・スペインなどで長年行われ、成功を収めているバイリンガル教育の根底にある科学的方法とは:
まずは母国語の基盤を確立し、それを基にに外国語のスキルを発達させる。
バイリンガル教育カリキュラムの最初は、母国語の確立に集中する。
その確固とした母国語の基盤を、次には外国語理解に移行させる。
20世紀後半以来、これが主要国で行われているバインリンガル教育です。
これを日本の子供に応用しているのが、私の提供している”Be Bilingual” (BB program)なのです。
バイリンガル教育についての科学的研究と実際に行われて来た教育の成果から、現在最も強力だと考えられているのがTranslanguagingバイリンガル教育です。
日本の親元から日本の学校に通い普通の日本の子供としての生活をしながらの「バイリンガル教育」
ぜひご参加下さい。
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