久しぶりに晴れの日が続きそうなバンクーバーです。
ほんと〜〜〜に雨が多くて鬱陶しいバンクーバーの冬なので、今日は気分がいいです。
ただ、取り巻く環境は混乱の極みです。
留学中の方、これからカナダにやって来る方、「甘い、夢物語」は待ってませんよ。
1.”We cannot eliminate all risk': B.C. starting to manage COVID-19 more like common cold” (CTV news)
BC州の発表内容です。
オミクロンを抑え込むのは不可能。
今後は、従来の風邪と同様に扱う決断をするべきである、と。
Contact tracingは中止。
オミクロンの異常な速さの感染と潜伏期間の短さのため、不可能と判断。
PCR テストも、医療従事者、高齢者、危険の高い人達のみに限定。
オミクロン感染者の自宅隔離期間も変更し、軽い症状か、未症状の場合は隔離必要なし。
今後、政府からのアドバイスとしては、風邪の症状が出た場合は改善するまでは自宅で療養することだけとなります。
BC州政府の理由は明確。
As this virus has changed, it's become part of what we will be living with for years to come.
「変化したウイルスとは、今後何年にも渡り我々が共存することになる。」
日本政府が続ける「外国人完全締め出し」「入国後の厳重隔離」と比べると、科学の差を感じてしまいます。
おっさん政治家の鶴の一声で重要政策を決める日本が、またまた遅れて行くのかな。
2.BC州のGraduation exam、1月実施分はキャンセル。次は4月。 (CBC News)
1番のニュースで「やった!カナダは制限がどんどんなくなってる!」と安心するのは危険。
自宅療養する人が増え、多くの職場では人員不足が深刻化しています。
特に、日々多くの生徒を扱う教師達の欠席が増加しており、授業が出来ない、試験が出来ないという大問題が持ち上がっています。
毎年行われる、卒業をかけたGrade12の州試験の1月末の予定がキャンセルとなりました。
試験を運営するための人員が、オミクロン感染により大きく足りなくなった結果です。
年に4回行われる(11・1・4・6月)の州試験の1月の分がなくなりました。
大学進学をかけ、準備を進めて来たGrade12に取っては大きなダメージです。
前期でEN12を履修した生徒は、授業での成績が出、それと州試験を合算し、最終成績が出ます。
大学はその最終結果を合否選考の大きな判断基準としますので、決定がずれ込むことがどんな影響をもたらすのか。
Grade12まで息も絶え絶えで漕ぎつけた留学生にとっても、9月から一生懸命Englishコースを頑張り、1月に入り州試験対策に集中して来た脳にとっては、この時期での州試験キャンセルは大打撃です。
4月まで果たして、その集中した脳が同じ状態を保てるかどうかは、かなり難しい挑戦でしょう。
もともと、この州試験で70%以上(Literacy)取れる日本人留学生は5%程度ですので、今回の急なキャンセルがマイナスになることは否定出来ません。
当分、人員不足によるすべての遅れが続くと思われます。
(医療従事者、小売業従事者、教師、流通の要のトラック運転手、公共交通機関従事者、政府役所、託児所、などなどなど、すべてに大きな影響が出ています。)
3.カナダ人の60%が「家族を食べさせられない」困窮度 (CTV news)
Angus Reid Instituteのリサーチにより出てきた恐怖さえ感じる数字です。
2019年の同じリサーチでは37%でした。 驚愕の増加です。
危機的なインフレにより、例えば料理用油は41.4%の値上がり、白砂糖は21.6%と、2020〜2021年にかけて異常な値上がりです。
ガソリンの高騰は言うまでもありません。
食料にも事欠く生活困窮者たちは、将来への希望もありません。
そのうちのほんの8%のみが「よくなるだろう」と答えているだけです。
もともと、貯金をする習慣がほぼなく(ほんとに貯蓄という概念がないですねカナダの人は)「雨の日」への備えもなく、デカイ家のローン、デカイピックアップトラックのローン、クレジットカードで先を考えず買い物という生活をしていた借金まみれであったカナダの人も、さすがに参って来たみたいです。
今は食料品さえ買えなくなったからです。
クレジットカードも満額を越え、返済も出来ず、ローンも滞り、近い将来予定されている金利上昇によって止めを刺されるのではないかと危惧されているカナダ社会です。
食べることも出来ず、家も失い、車もなくしたカナダの人たちが次に向かうのはどんな未来のカナダでしょうか。
留学中の日本のみなさん、今後のカナダ社会はかなり緊迫したものになる可能性がありますので、十分気をつけること、です。
ホームステイ? 厳しいでしょうね。
経済的に余裕のあるカナダの人はこんな時期に外国人の面倒などみる気はないでしょう。
ホームステイ代を当てにする困窮家庭のホストに当たったら、どんな生活が待っているかは、ちょっと想像してみて下さい。
4.相変わらず、殺人、殺傷、事件が毎日報道されています。
書ききれませんので、詳細は割愛します。
都会だけでなく、田舎の小さな町でも同様です。
3番でも述べた理由により、カナダの人たちの気持ちが非常に荒んでいることが大きな原因だと感じます。
人の顔が厳しいですよ、外を歩いていると。
これからカナダに向かう日本人のみなさんは、「自分を自分で守れる」覚悟で来ることです。
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そう、今、そして未来の留学は「自分は自分で守れる」ことが大きな要件です。
前からずっと発信している、今の時代には「自分の学力は自分で守る」。
それと同じく「自分は自分で守る」が絶対必要になりました。
Good luck!
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