日々受け取り深く考えさせられる相談のひとつかな?と思える見出しですが。
実はこれは私自身が受けた衝撃と、大きな後悔です。
「大学に行くまえに何になりたいかなど考えたことがなかった」
たくさんの日本の若者、そしてその親達の進学・留学への悩みを聞き、カナダから何が出来るかを発信する毎日ですが、ある夜、カナダ人パートナーRobertと高校時代の話をしていて突然叫び出したいほどの衝撃を受けました。
何でこんな簡単なことに今まで気がつかなかったのかと。
だから、大きな回り道をしてしまったのかも。
だから、人生の今になって、かわいい3人息子(すでにオッサンですが)のいる日本から、すべてを捨ててカナダに移住する冒険に駆り立てられたのかも、と。
「大学に行くまえに何になりたいかなど考えたことがなかった」から。
昨日のコラム「〈カナダ高校留学アセスメントテスト〉が焙り出すエージェントの悪徳商法」でもご紹介した、日本の賢い親の声。
未だに甘く頼りなく騙され続ける日本の親たちへ、悪徳商法留学エージェントへの警告を発信してくれました。
その方は日本の大学受験をめざす高校生にこんな警鐘も鳴らして下さいました。
日本の大学か、アメリカかと悩みながらの、圧倒的なサポートで息子さんを今年アメリカの大学合格に導いた親として「日本の大学は就職予備校?」と、強烈な疑問を抱いたそうです。
日本では、ネット上に
「〇〇大学は就職に強い」
「就職を考えたら最低でもGMARCHくらいにはいっておきたい」
「哲学や文学専攻は就職に不利」
といった話や
「就職に強い大学ランキング」などの情報やコメントがあふれています。
ふと、就職予備校のように見えてきて、日本の大学教育はサラリーマンになるための教育なのか・・・?という疑問が浮かんでしまいました。
しかし、今や日本経済も右肩上がりではなく、日本の大企業も買収されそうな時代、大手企業に就職したら一生安泰という時代ではないと思います。ある技術を売りにして就職しても、その技術は4-5年したら古くなって用済みになってしまうかもしれず、常に世の中に合わせて自分をアップデートしていく力が必要な時代となりつつあるように感じました。
生きていくためには仕事をして収入を得ることは不可欠なので、きれいごとは言えませんが、それでも「大企業、良い企業に就職する」ことを大学4年間の先のゴールとする発想は危ういと感じました。
この点、そういうゴール設定をしている大学生にはマインドセットしてほしい、と強く思います。
全く同感です。
大学とは
「自分の持っているギフトを伸ばすため」
「そのギフトを更に専門的な知識・スキルにするため」
「将来、社会に貢献しながら、人類社会の進化に遅れず進化させる土台を確立するため」
の場所であるはずです。
それが日本の社会では、大学は単なる就職予備校化してしまいずいぶんそのまま放置されて来ました。
実は私が大学進学した時代(団塊世代の尻尾の受験地獄です)から、「大学の就職予備校化」は不気味に日本の若者を洗脳していました。
そのことに「はっ」と気がついたのは、カナダ人相棒のRobertの言葉でした。
「子供の頃から論理的に考えるのが好きだったよ。Grade8くらいにはすでに数学の論理性に惹かれ、数学では何をやっても人より出来ることが嬉しかった。Grade10からも数学が楽しくて、その数学の論理性をEnglishのクラスにも当てはめた。もちろん将来は数学を土台に論理的思考法を使いたいと思い、大学では数学を専攻したよ。」
などなどを、多くのエピソードを交えてワクワクと話してくれたわけです。
もちろん、長年の相棒ですので知っていたつもりですが、なぜかその夜はど〜んとショックが身体を駆け巡りました。
「大学に行くまえに何になりたいかなど考えたことがなかった」と初めて気がついたからです。
「大学に行くまえに何になりたいかなど考えたことがなかった。。。。。」
「大学に行くまえに何になりたいかなど考えたことがなかった。。。。。」
「大学に行くまえに何になりたいかなど考えたことがなかった。。。。。」
その夜は寝付けず、頭の中をこの言葉が渦巻いていたのを覚えています。
高校生のみなさん、あなたは将来何がしたいですか?
医者や獣医、看護師、教師など、国家資格を取り働いていく明確な目的があるのなら素晴らしいことです。
頑張って突き進んで下さい、応援しています。
ではなく、とにかく就職しなくちゃ、みんなが行くから大学に行かなくちゃと曖昧な未来しか見えていないあなた。
又は、医者になるのも親に期待されてるから?では、危ないな〜。
人生の後半になりど〜んと後悔しても遅いです。
まずは、’Who I am’を見つけ、自分に何が出来るのかを知ること。
他の人よりうまく出来て、やっていて自信がつくことを見つけること。
「英語がしゃべりたい」「海外で仕事がしたい」「国際関係の仕事につきたい」などの曖昧な目的ではどこにも到達出来ないのが今の世界です。
まずは、「何になりたいか」を自分の能力を理解した上で考えること。
能力以上のことは無理。
だから、まず自分の能力を知ること。
日本で教えていた生徒たちに、’Who I am’探しをと立ち上げたのが今のカナダクラブの前身です。
カナダのカリキュラムを使い、多くの生徒が「自分に自信」をつけて行きました。
カナダに移住した後もオンラインで集う生徒が頑張るカナダクラブ。
大人になった後に「「大学に行くまえに何になりたいかなど考えたことがなかった」などと大きな後悔をすることのないように。
オンラインの画面越し、’Who I am’に進んで行く生徒たちを前に前にと励ましています。
悩んでる?
じゃあ、カナダクラブにいらっしゃい!
「大学に行くまえに何になりたいかなど考えたことがなかった」なんて後悔することのないように。
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